【News】サラ・ドゥテルテ副大統領、反乱のないダバオ市1周年記念式典でのスピーチで新人民軍に言及

サラ・ドゥテルテ市長

5月24日にダバオ市のリサール公園で行われた「反乱のないダバオ市1周年記念式典」でのスピーチで、サラ・ドゥテルテ副大統領兼教育大臣は共産党の軍事部門である新人民軍(以下NPA)を新たに非難し、共産主義グループを「悪魔」になぞらえて痛烈に批判した。

「NPA。この3文字は、かつて私ができる限り言及を避けていた言葉だ。なぜかというと、その存在を誇示したり、過去53年間にわたるテロ行為の酷さを認めたりしたくなかったからだ。「NPA」と言えば、すでに肥大化した狂気の火に油を注ぐことになり、彼らがさらに破壊行動に走り、人々が苦しむ暴力の連鎖を促してしまうと思っていたのだ。しかし、私は悪魔を語る必要がある」と副大統領は語った。

最近「地方共産主義者の武力闘争を終わらせるための国家特別委員会(NTF-ELCAC)」の共同副議長に任命された同氏は、NPAを死にゆく活動であるとも評した。「NPAの長期戦は終わりつつある。ゲリラ戦の戦術はもはや通用せず、瀕死の運動に命を吹き込むことはできない。その破滅的で差し迫った終焉にはぞっとするような物々しさがあるが、我々は最も深い興奮を以てそれを予期している」という。

サラ副大統領は、国際女性デーの演説でも言及したパキバト地区に今一度触れ、当時のダバオ市政府の取り組みについても振り返った。2019年に開始された民間主導の「Peace 911」プログラムは、個人・コミュニティとして自信をつけさせるプロジェクトやプログラムを通じてパキバトの人々をエンパワーしている。このプロジェクトが対テロキャンペーンの成功例であることを述べた。

昨年3月、国軍は長年にわたる共産主義者や反乱軍との戦いの末、ダバオ市を「反乱のない都市」と宣言した。

「我々はテロに疲れてしまった。もう争いはやめよう」と語ったサラ氏は、ダバオ市での反乱を見事に終結させたフィリピン国軍(AFP)とフィリピン国家警察(PNP)に賞賛と感謝を示した。最後には、フィリピン全土にNPAのテロリストがいないというニュースが流れる日が近いことを願い、「私たちでこれを実現させよう」とメッセージを締め括った。

4月下旬にはNPAの最重要指名手配犯がマレーシアで逮捕され、ダバオに送還された。今ダバオで生活していても、テロの危険を感じることは全くと言って良いほどない。サラ副大統領が待ち望む日が来るのも時間の問題だろう。

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