【News】保健省ダバオ支部、50万人以上の子どもに予防接種を行う意向を示す

ダバオ市ワクチン接種

フィリピン保健省ダバオ支部(以下DOH-Davao)は、少なくとも50万人の子どもたちに麻疹・風疹・ポリオの予防接種を行う構えを示している。ダバオ地方でのほとんどの地域で予防接種率が低いためだ。

これは、2023年5月2日から31日まで、全国で追加予防接種の適用範囲を拡大するという保健省のプログラムに従ったものだ。具体的には、9ヶ月から59ヶ月の480,014人の子どもたちに麻疹と風疹の、0ヶ月から59ヶ月の561,320人の子どもたちにポリオの予防接種をすることを目標にしている。

4月24日の記者会見で、DOH-Davao地方支部長官のAnnabelle Yumang博士は、対象者は1日に経口ポリオワクチン(OPV)と麻疹風疹ワクチンを1回ずつ接種される予定だと述べた。

DOH-Davaoによると、麻疹風疹の接種率はダバオオクシデンタル州が39.77%と最も低く、ポリオも61%だった。ダバオデルスル州は、麻疹・風疹の接種率が49.60%、ポリオが61%でこれに続いた。

同じく記者会見に出席した保健省のAbdullah Dumama Jr.次官は、集団免疫を達成するには、対象人口の少なくとも95%が接種を完了している必要があると語った。また、ポリオや麻疹の発生には「差し迫ったリスク」があるため、予防接種率を向上させる必要があると付け加えた。

2022年には麻疹・風疹の症例が全国で前年比160%増を記録した。2023年にはポリオと麻疹の感染爆発の恐れがある。風疹の症例も増加しているという。

しかし、このような低い接種率には、親の意向やCovid-19感染への懸念、地理的要因からワクチンへのアクセスがないことなど、対処しなければならない課題がある。

「そのため、我々は遠く離れた地域でも予防接種を受けられるように、補助的な活動を実施している。新型コロナウイルスに対する恐怖心を捨て、予防接種を実践できることを願っている。我々はまず、子どもたちの健康を優先すべきなのだ」とDumama次官は述べた。

2019年にも同様のプログラムが実施され、ポリオワクチンの接種率が95%を上回った。当時も親がワクチン接種を恐れているために子どもにワクチンを打たせないという事例は見られた。子どもの健康を守る選択をするのは親の役割だが、親に信用されるだけの行動を見せるのは政府の役割である。感染が爆発する前に、予防接種を完了できるのか、保健省の腕の見せ所である。

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