【News】ダバオ地方の23,009世帯が「非貧困」として最貧困層向け支援の対象から除外される

Pantawid Pamilyang Pilipino Program(以下4Ps)は、国の最貧困層の家庭に現金で奨励金を支給するフィリピン社会福祉開発庁(以下DSWD)のプログラムである。今年ダバオ地方の23,009世帯が、4Psから除外されたことが明らかになった。

今回の登録解除は、DSWDの調査の結果、23,009世帯が「非貧困」であることが判明したためであるという。調査は2022年7月から、収入・雇用形態・水や電気の供給源・所有している家電の種類などに基づいて受益者を評価する「リスタハナン」という評価用紙が使用された。

アロヨ政権下で始まったこのプログラムは、農民や農場労働者、ホームレス、インフォーマル定住者に現金を支給することを目的としている。対象者は、フィリピン統計局発行の基準に基づき、月12,000ペソ未満で生活している世帯である。

しかし、この除外には批判の声もある。議会のマカバヤン連合の一員であるArlene Brosas氏は「物価が上昇する中で、多数の世帯が貧困ラインを超えている。しかしこれで貧困でないと見做されたという主張を受け入れるのはあり得ないことだ」としている。

今回の支援からの除外によって、政府からの支出が減ることはない。ダバオ地方での4Ps担当者Margie Cabido 氏は、パンデミックにより受給者は16,000〜22,000世帯増加すると見込まれている。

コロナ禍を耐え、フィリピンでも元のような生活が戻りつつあるが、インフレと物価高の影響は色濃い。実際に暮らしが楽になったかを調査し、必要な世帯に支援が行き渡ることを願ってやまない。

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