3月13日午後、ダバオ市第1区選出のパオロ・ドゥテルテ議員は、不利な条件下の労働者及び失業者のための雇用支援(TUPAD)により、ダバオ市の対象者11,000人以上が労働雇用省(以下DOLE)から現金支援を受けたと発表した。DOLEからの失業者向け支援は、コロナ禍の2021年にも行われているが、今回の支援はより広い層を対象にしている。
この支援を受け取る11,019人は、2022年10月からTUPADの現金支援を受けている。彼らの仕事は仕立て屋・理美容師・修理屋など多岐に渡る。
パオロ氏は、TUPADプログラムが、困難な時期に対象者の家計を助けることが出来ると期待している。また、DOLEダバオ地方支部は、厳しい予算の中で、労働者のための主要な緊急雇用プログラムを継続することを約束した。
TUPADは地域密着型の支援で、離職者・失業者・季節労働者を対象に10日から30日までの短期労働を提供するサービスを行なっている。インフォーマルセクターで働く彼らの多くは、この支援で植樹・コミュニティガーデニング・森林再生・道路清掃などに取り組んでいる。
景気の良し悪しに最も影響を受けるのはこのような限界労働者だ。限界労働者とは、雇用と失業を行ったり来たりする、不安定な労働者のことである。市場の成長が鈍化する前に、このような立場の弱い労働者をいかに減らせるかが重要である。