ダバオ市のSMラナンにて、76社以上の製パン関連会社が参加するパンフェアが3月1日から3日にかけて開催された。ダバオ・ベーカーズ・クラブの代表者は同フェアについて、現地のパン屋を対象に、マニラや海外でもすでに導入されている最新の製パン技術を伝えることを目標としていると述べた。
フィリピーノ・チャイニーズ・べーカリー協会の元会長であるベン・エンリコ・ア氏は、フィリピンの製パン事業は引き続き成長していると語った。同団体のパンフェアは今年で10年目となるが、ダバオ市で開催されたのは今回が初めてとなる。
ア氏はさらに、数年前からミンダナオ島で今回のようなイベントの開催を希望する声があったこと、高額な旅費にもかかわらず、イベントに参加するためにわざわざマニラまで赴くミンダナオ出身の製パン業者が多かったことなどを考慮し、今回のダバオでの開催に至ったという。
また今回のフェアについて、ダバオ・ベーカーズ・クラブの現会長であるセシル・アバルケズ・デラクルス氏も、「今回のパンフェアでは、マニラで導入されている最新の技術、新材料、現行トレンドなど、様々な恩恵を受けられる人が多いはずだ。このイベントから学んだものは、参加者が提供する食品の改良に役立ち、マニラや海外で販売されている食品と同等の品質となり得る可能性がある」と前向きに語っている。
同パンフェアにはフィリピン国内からのみならず、米国や日本、およびその他の欧州企業も参加して賑わいを見せた。