みなさんこんにちはダバオッチ編集部のツキです。フィリピンは基本的に食べ物の味が濃く(もちろん美味しいのですが…)、繊細な味を好む日本人としては優しい味でホッと一息つきたい時もしばしば!そんな時にここダバオで食べたくなるのが比較的優しい味わいで日本人の味覚にも合うスープです。
今回はそんなダバオのスープたちを大特集!独断と偏見で評価もつけちゃいます。(今回スープとして紹介するのはやや広義です。煮物やシチュー、お粥っぽい料理も含まれますのでご了承ください。)
目次
Sinigang/シニガン
タマリンドというマメ科果物の酸味がとってもクセになる一品!酸っぱいもの好きな人は病みつきになる事間違いなしです。具材は、海鮮、豚肉、鶏肉など様々ですが、野菜はどのシニガンでもたっぷり入っている印象です。スーパーにシニガンの粉末が売っているので自分でも簡単に作れちゃいます。
ツキログ:★★★★☆
好きなお菓子はシゲッキクス。とにかく酸っぱいものが大好きな筆者の好みにピッタリ!見事星4つの高評価です。
Bulalo/ブラロ
牛の骨付きすね肉を煮込んだスープ。日本人にも馴染みやすいコンソメのような優しい味わいと、ダシがきいていてとっても美味しい!ツウになってくると、飲んだ後、酔いを覚ますためにブラロをいただくみたいです。なんだか日本の味噌汁のような立ち位置ですね。また、現地の人は、具材の牛肉を唐辛子とカラマンシーを絞った醤油に付けて食べていました。ダバオでおすすめのブラロは、バンケロハン公設市場内にある「Paz Eatery Bulaloan」のブラロ。ダバオ市民が口を揃えてここのブラロが一番と言っていました。
ツキログ:★★★☆☆
美味しいのですが想像の上は超えてこないと言うことで辛めの星3つ。
Paz Eatery Bulaloan
★バンケロハン公設市場についての詳しい過去記事はこちら!
Hinalang/ヒナラン
こちらはヒナランという辛いスープ。辛いもの好きは必食です!牛の骨付きすね肉で出汁が取られているので味わいはブラロに似ています。辛いスープとはいえ極端に辛味が強いわけではなく、しっかり牛の出汁も効いているので辛いものが得意でない人でも食べられると思います。辛さが足りない人は、テーブルに備え付けられている小さい唐辛子で辛味を足しましょう。
ツキログ:★★★☆☆
辛いものが大好きなので筆者はブラロより好みかも〜
アグダオ公設市場(Agdao Public Market)
★アグダオ公設市場についての詳しい過去記事はこちら!
Tinolang Manok/ティノーラマノック
ダバオではチキンは「マノック(Manok)」と言います。こちらのティノーラマノックは贅沢に地鶏(ネイティブチキン)を使用。のびのびと走り回っている地鶏は肉が締まっていて良い出汁が取れるので、スープに向いているとされています。こちらは手作りしたので、以下に材料を記しておきます。
〈材料〉
- 鶏肉
- タマネギ
- ニンニク
- ショウガ(最初にチキンをソテーする用)
- 青パパイヤ:こちらは買えなかったので、筆者はハヤトウリ(Sayote)で代用。
- 唐辛子の葉っぱ
- マルンガイ(モリンガ):近年スーパーフードとして注目されている葉っぱ
- レモングラス
ツキログ:★★★★☆
自分達で手作りしたことも影響してか見事高評価!透明なスープなのにハーブの風味が効いていてサイコー。
Lawoy/ラウオイ
ラウオイはカボチャ・里芋・オクラ・トマトなどの野菜がごろごろ入った透明スープで、同じような葉っぱを使って風味を取るので味はティノーラと少し似ています。入っている野菜のおかけでちょっととろみがついていて食べ応えも栄養もあってとても美味しい!
〈材料〉
- 出汁を取る魚
- カボチャ
- オクラ
- 里芋
- トマト
- ナス
- ツル紫
- マルンガイ(モリンガ)
- レモングラス
ツキログ:★★★★☆
ジャンクフードで栄養が偏りがちなフィリピンで、野菜がたっぷり取れるので大好きなスープです。
Dinengdeng/ディニンディン(Inabraw/イナブロウ)
ディニンディン(別名:イナブロウ)はフィリピンのルソン島に住むイロカノ族の料理です。一般的には魚で出汁が取られるようですが、筆者が食べた一皿は牛骨で出汁が取られていました。ここダバオはルソン島とは違うミンダナオ島に位置するので、地域差のようなものでしょうか。日本でも関東と関西で、赤だし白だしで分かれてたりしますよね。入っている具材はラウオイととても似ています。
ツキログ:★★★★☆
ハウスオブジョイでの食事は基本的にハズレなし。筆者ゴーヤが大好きなので高評価獲得!
Molo Soup/モロスープ
フィリピン風中華料理の餃子スープ(ワンタンスープ)。鶏で出汁が取られた白濁したスープと、豚肉の詰め物がたっぷり入ったワンタンがとても美味しい。ガーリックライス(30ペソ)との相性も抜群です!味に飽きてきたら、テーブルに備え付けられている醤油、ココナッツビネガー、魚醤で味変も可能です。
ツキログ:★★★☆☆
美味しいのですがベーシックな味なのと、ワンタン以外の具材が少ないので星3つ。ワンタンはお肉たっぷりでびっくりしました。
Green Seafoods Thick Soup/ほうれん草とシーフードのスープ
こちらはビクトリアプラザの駐車場にある中華料理店「Ahfat Seafoods Plaza」のほうれん草とシーフードのスープです。フィリピンのスープはお米と食べる仕様でしょっぱいのものも多いのですが、こちらのスープはしっかり前菜のスープとして成立している優しい味わいです。海鮮が有名な中華料理店なのでスープの出汁もとても効いています。色が派手なのでギョッとしてしまいますが、オススメの一品です。ちなみに、こちらの料理店ではダバオでは珍しく鰻も食べられちゃいます!こちらもとても美味しいので、ダバオで濃い味の料理に飽きてきた…という際は是非こちらのお店を訪れてみてください。
ツキログ:★★★☆☆
こちらも具材が少ないのが悲しい… 味が薄めなので永遠に食べてられそうな感じではありました。
Ahfat Seafoods Plaza
Ginataang Monggos/ギナタアンモンゴス
「ギナタアン」とは「ココナッツミルクで煮た」という意味です。つまり「ギナタアンモンゴス」とは緑豆(モンゴ)をココナッツミルクで煮た料理。筆者が食べたギナタアンモンゴスは、鯖のような魚によって出汁が効いていました。豆によってココナッツミルクのとろみが増し、シチューのような食べ応えでとても美味しかったです。
ツキログ:★★★☆☆
ココナッツ料理にもハズレなし。ですが、魚の骨の処理が面倒だったので辛めの星3つ。
ちなみに、ここフィリピンではココナッツが生活に深く結びついているので、ココナッツ関連の言葉がとても多いです(以前こちらのコラム記事で詳しく取り上げています)。上の写真のようなココナッツミルクを煮出すためにココナッツの実を削る作業は「Lugit/ルギット」と言います。
Ginataang Langka/ギナタアンランカ
こちらもココナッツミルク煮の料理。「ランカ」とはフィリピンを代表するフルーツの一つ、ジャックフルーツのことです。ジャックフルーツは熟すと濃〜い「トロピカル味」になります。皆さんも小さい頃「トロピカル味」と称されたガムやキャンディを食べたことありませんか?ジャックフルーツはまさにあの味です!人工的なあの味が自然界に存在していたんだと衝撃を受けますよ(笑)ギナタアンランカには熟す前のジャックフルーツを使います。さぞかし甘いデザートのようになるかと思いきゃ、しっかりおかずの味わいです。熟す前のジャックフルーツは甘くなく、調理することでタケノコとお肉を足して二で割ったような食感と味になります。味付けもタイのココナッツカレーのような味でとても美味しい〜!!筆者のお気に入りフィリピン料理の一つです。
ツキログ:★★★★★
堂々の満星獲得!お肉のような食べ応えなのに果物なのでノーギルティー。タイ料理好き筆者の好みにも響きました。
セブンイレブンの「HottaRice! Ginataang Langka」65ペソそしてこちらの料理、なんとセブンイレブンにも売られていました!お米の上にギナタアンランカが乗った丼ものタイプのお弁当です。値段もお手頃でなかなか美味しい。これはリピート確定です。
Binignit/ビニグニット
ギナタアン繋がりで甘いスイーツスープも紹介します。「ビニグニット」はフィリピン版のおしるこの様なデザート。もち米、サツマイモ、ウベ、タロ、サゴ(フィリピンの小さいタピオカの様なもの)などがココナッツミルクで煮えられていて、トロトロで濃くてとても美味しいです。フィリピンには気候上冷たいスイーツが多い中、温かいのも点数が高いです。また、フィリピンのデザートは極端に甘いこともしばしばですが、ビニグニットは優しい甘さで日本人の味覚にもよく合います。フィリピンではキリスト教の受難週(Holy Week)に伝統として食べられる様です。日本でもお祝い事があると赤飯が食べられますが、フィリピンでも、やはり赤はおめでたい色なのかもしれません。
写真は「Market Basket」という食堂で購入したもの。余談ですが、フィリピンのローカルフードを食べるには食堂や屋台が値段も安くて美味しいのでオススメです!
ツキログ:★★★★★
こちらも堂々の満星です!極端に甘〜いスイーツが多いここフィリピンで優しく繊細な甘さに度肝を抜かれました。具材がゴロゴロ入っているのも嬉しい、いわばトロピカルお汁粉です。
Market Basket
Champorado(Chocolate Porridge)/チャンポラード
こちらも引き続きデザートスープ、というよりどちらかというとお粥に近いです。チャンポラードとは簡単にいうとチョコレート味のお粥です!甘党には堪りません。加えてここダバオは「カカオキャピタル」と呼ばれているほどカカオの生産で有名なので、美味しいチャンポラードが作れちゃいます。作り方は至って簡単で、まずお粥を作りそこにココアパウダーとコンデンスミルクを投入し、弱火でじっくり煮込みます。お好みに応じてミロなどを投入しても美味しいです。筆者は今度、水を使わず牛乳で濃厚なチャンポラードを作ってみようと密かに企んでいます。
〈材料〉
- 米
- 水
- ココアパウダー
- コンデンスミルク
- お好みに応じてミロ、ハチミツ、砂糖など
ツキログ:★★☆☆☆
こちら残念ながら星2つ… なぜかというと、手作りしたものではなく店で購入したチャンポラードが激マズだったため>< 手作りしたものも一口目は美味しかったのですが、とにかく量を作るので途中で飽きてしまいました。あたりのチャンポラード少量でしたらオススメです(笑)!
まとめ
ここまで12個のスープを紹介してきました。ご覧の通り、ここダバオではお好みに応じて様々なスープが楽しめちゃいます。皆様は何が一番気になりましたか?ぜひ美味しいスープを食べにダバオにいらっしゃってください〜!!
༄ ツキログスープランキング ༄
- Ginataang Langka/ギナタアンランカ
- Binignit/ビニグニット
- Sinigang/シニガン
- Dinengdeng/ディニンディン
- Lawoy/ラウオイ
- Tinolang Manok/ティノーラマノック
- Hinalang/ヒナラン
- Ginataang Monggos/ギナタアンモンゴス
- Bulalo/ブラロ
- Green Seafoods Thick Soup/ほうれん草とシーフードのスープ
- Molo Soup/モロスープ
- Champorado(Chocolate Porridge)/チャンポラード