みなさん、こんにちは。ダバオッチ編集部です。外食続きなどで、身体に優しいものが食べたくなるということはありませんか?今回は、自然いっぱいのダバオの素材を活かしたオーガニックレストラン、「Balik Bukid」=バリック・ブキッドをご紹介します。
バリック・ブキッドは、2011年にB&B(ベッド・アンド・ブレックファースト)として、オープンしました。きっかけは、オーナーのご兄弟が有機農業を始めたこと。オーナーシェフのパウロさんは海外で働いていましたが、この機会にフィリピンに帰国し、オーガニックレストラン「バリック・ブキッド」をオープンさせることにしたそうです。
お店の名前バリック・ブキッド(Balik Bukid)ですが、Balikには「帰る」、Bukid」には「田舎」や「畑」という意味があります。田舎に帰ろう!という感じでしょうか。オーナーとご兄弟達は、ルソン島の田舎生まれなので「Bukid」という言葉を使ったそうで、レストランの外観をデザインしたのは妹さんだそうです。田舎育ちの兄弟が協力して作ったお店、素敵ですね。
お店は、地元の文化、健康、芸術、伝統料理を大切にしており、より多くの人にそのメッセージを伝えたいという考えで経営されています。オーガニック食材にこだわり、防腐剤などは一切使用していません。農園で使用している肥料も、彼らの農場でつくられた有機肥料だそうです。徹底していますね。
店内は、たくさんの絵や自然素材の物で装飾されており、レストラン全体がフィリピンの文化や伝統に包まれているような雰囲気です。オーガニック以外にも、エコロジカルな活動にも目を向けており、店内にはリサイクルした物が数多く存在しています。そういった一つ一つのこだわりが、バリック・ブキッドをアーティスティックなレストランに昇華させているような気がします。
壁に飾られている絵画、大きいなバスケットで作られた天井ランプ、木製テーブルや椅子なども全てリサイクルしたものです。実際には、レストランにある物ほとんどがリサイクル品だそうで、クリエイティブにお洒落なデザインにリメイクされています。
地元の人には、「このお店にいると、ニッパヤシで作られた小屋の中にいるような居心地の良さを感じる」と、とても好評だそうです。ニッパヤシの小屋は、50年代~60年代に多く建てられた、フィリピンでは非常に一般的で伝統的な家です。日本人にとっての「畳」のような居心地の良さを感じるのかもしれませんね。
レストランのメニューは、チェス盤やボードゲームでできており、料理を待つ間に遊ぶことができます。お会計用のキャシュトレイには、フィリピンの伝統的なおとぎ話の絵が描かれています。お会計の時に、スタッフがストーリーを聞かせてくれるかも知れません。
店内には、様々なフィリピンの伝統の帽子が飾られおり、それを被って写真を撮ることもできます。自然素材でできた店内ともベストマッチです。上の写真でかぶっているいる帽子は、「サラコット」といって、フィリピンの農家さん達が使っている帽子だそうです。
【自慢の自然派メニュー】
『自家製パンとホワイトチーズ/Homemade Bread Platter and Kesong Puti』 P155
ふっくら柔らかい焼きたてパンと自家製のチーズは全てオーガニック素材からできています。パンはキッチンの調理スタッフが一から作り焼いたもので、ディップのチーズとバターは農場で飼育している牛(名前はアブリーザちゃん!)から搾乳した牛乳を使って作られています。まさに正真正銘のピュアオーガニックですね。
焼き立てパンの生地はサクッとしていて、中はふわっとした食感が楽しめます。チーズのディップも甘過ぎず、酸っぱ過ぎずで絶妙な味わいです。もちろん、パンとの相性も非常に良くて、アペタイザーとしても最高の一品です。
『チキンとベーコンのサラダ/Ginoong Kusinero Salad 』 P185
オーナーシェフパオロさんの自信作のサラダです。この前菜は、バルサミコドレッシングをかけた葉野菜にチキンチャンク、ビーフとベーコンストリップ、おろしたモッツァレラを乗せた一品です。ドレッシングの酸味がチーズ、肉、ベーコンと相性がよく、新鮮なレタスも格別です。お店のベストセラーでもあります。
『チキンの手羽先とホワイトチーズ/Chicken Wings & Kesong Puti』 P160
甘味のあるバーベキューソースとじっくり蒸された手羽先は食欲が湧く味わい。ホワイトチーズのディップと一緒に提供されます。意外な組み合わせですが、バーベキューソースのこってりとした味がホワイトチーズととてもマッチしています。
『お花のジュースとキューカンバージュース/Rosetta and Cucumber Juice』 時価
こちらのお店では、様々なジュースも提供しています。ジュースはシーズンごとにメニューが変わり、取材に行った際はロゼッタジュースとキューカンバージュースを頂きました。どちらも100%オーガニックの新鮮手搾りジュースです。スッキリとした喉越しでとても美味しかったです。
最後はデザートをご紹介!こちらのお店では、アイスクリームももちろん100%オーガニックです。チョコレートアイスクリームも、タブレアというフィリピン伝統のチョコレートから作られています。写真は、チョコレートアイランド/Tsokolate Islands( P185)。3個の自家製のタブレアアイスサンドの上にチョコレートシロップがたっぷりかかっています。
左の写真は、フライドアイス/ Fried Ice Cream ( P150)です。こちらのアイスデザートは、バニラアイスをパン生地でコーティングして揚げたもの。そして、右の写真のデザートは、のアイスクリームバスケット/Ice cream Basket(P110)スイートなシュガーバスケットコーンの上に自家製のアイスクリームを乗せた絶品スイーツです。
【自然や健康にこだわったレストラン】
オーナーのパウロさんはご兄弟と一緒にこのレストランを経営しています。フィリピンの文化や料理をより多くの方に広めるためにこのレストランをオープンしました。さらに、健康を推進するするために、オーガニック食材を使用しています。海外に来ると、食事の栄養バランスが偏りがちですが、このようなレストランがあると安心ですね。
いかがでしたでしょうか。実は、こちらのお店、フィリピンでは珍しくフリーWi-Fiを設置していません。それには理由があります。お客さんにお食事や会話を楽しむ時間を大切にして欲しいからだそうです。細部までこだわったバリック・ブキッド、みなさんもぜひ足を運んでみてください!
【基本情報】
店名: Balik Bukid(バリック・ブキッド)
ジャンル: レストラン
住所: Quimpo Blvd, Sandawa Park Ecoland Bucana, Davao City, 8000 Davao del Sur
電話番号: (082) 296 4543
営業時間: 8:00 – 14:00 17:00- 23:00(年中無休)
URL: https://www.facebook.com/balikbukidako/?fref=ts
価格: P110 ~ P300
最終情報更新日: 2017/03
地図: