【News】ダバオ市でも「国際女性デー」のイベントが開催、サミットで活発な議論おこなわれる

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3月8日は国際女性デーであった。世界各地でイベントがおこなわれ、ダバオ市でもサミットが開催された。女性の社会での活躍を称えると同時に、平等や権利を求めて継続して戦っていることを認知するために設けられた国際女性デーのイベントでは、特に「家庭内暴力」に焦点があてられた。

サミットが開催されたのは、3月4日金曜日のことだった。さまざまな女性団体が参加し、現在抱えている問題を語り合うというのがねらいだ。同イベントを主催したLorna Mandin氏によると、トピックは経済、政治、健康、教育と多岐にわたったという。また、今回の話し合いの内容は市長および副市長のオフィスにも届けられ、参加者は女性に限定されず、男性も参加した。

Mandin氏は、「今回話し合ったことを理解してもらうためにも、男性にも参加してもらうことができました。支援するという言葉も頂きました。男性にも参加してもらったのは、男性側の懸念や視点、そして貢献できることを知り、性の平等や女性の権利を高めることを促すためでした」と語った。また、男性も加害男性へのカウンセリングをおこない、このことで、地域社会で発生しかねない家庭内暴力を防ぐことにつながるとも述べた。

また、家庭内暴力に関するデータが提示され、ダバオ市では件数が減ってきていることも明らかになった。しかしながら、数が減ってきているのには新型コロナウイルスの影響で支援を得づらい状態にいることも懸念されるという。実際、市役所や警察での発見件数は少ないものの、病院での発見数は多くなっている。「病院での治療がより大切だと考え、病院に行こうとする人が多いのかもしれない」と、Mandin氏は推測した。Mandin氏の団体では、関係者への電話、訴訟、家族会議の実施など、相談に来た人に対応しているという。

家庭内暴力の件数自体が減っていることは安心できる反面、病院での発見が多いという事情、昨今の新型コロナウイルスの影響などは懸念されるところだ。男だから、女だから、そのような考えがなくなり、誰もがお互いを思いやれる社会であってほしいと、国際女性デーの日にあらためて思う。

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