ダバオ市で建設が予定されている「療育センター(正式名:Davao City Special Needs Intervention Center for Children)」の建設が、ついに始まったと発表された。当初2021年から運用開始が予定されていた同施設は、新型コロナウイルスの影響で建設が遅れていた。今回建設される療育センターは、どのような施設となるのだろうか?
7千万ペソの予算で建設される同施設は、特別支援が必要な子どもたちに医療的ケアや支援をおこなう場所となる。また、場所はPeople’s Parkの裏であり、2023年1月には建設が完了する見込みだ。さらに、同施設のオープンに伴い、医療従事者やソーシャルワーカーの雇用も生まれるという。
療育センターには理学療法室、水治運動療法をおこなうプール、作業療法をおこなう運動施設、言語療法をおこなう視聴覚室、特別支援ルーム、さらに4階には屋上緑地が備えられる。
ダバオ市療育センターの設置は、2020年2月の第19回ダバオ市議会で可決され、ダバオ市の特別支援が必要な子どもたちを全面的に支援するためのものだと述べられた。また、同施設のねらいは、無料で医療的ケアや特別支援を提供することだ。
さまざまな民族や宗教が混在しながらも、平和な状態が続くダバオ市。それは、お互いを尊重しているだけでなく、行政が困っている人たちにしっかりと手を差し伸ばしていることも関わっている。特別支援が必要な子どもたちへのサポートにより、ダバオ市はますますさまざまな人々に住みやすい街になっていくだろう。