新型コロナウイルスの影響で開校がすでに2年遅れているダバオ市立大学(the City College of Davao: CCD)は、2022年6月の開校を目指して準備を進めることが明らかになった。ダバオ市立大学は、開校すれば「世界クラスの大学」にもなると言われ、注目されている。
教育科学技術委員会議長のPilar Braga氏は、2月17日に出演したダバオ市災害ラジオにて、高等教育委員会(Ched)が設定した条件を満たすよう、準備を早く進めていると述べた。そして、Catalunan Pequeñoの学校の土地を利用することを考えていると発言したものの、開校にあたり一時的な場所を現在探しているとも語った。
同大学はTugbok地区のフィリピン-ミンダナオ大学の近くにあるBureau of Plant Industry (BPI)の土地5ヘクタール(約東京ドーム1つ分)に建てられる予定だ。工事は8~9割ほどが終わってはいるものの、完成にはもう少し時間を要するという。つまり、その完成まで、仮校舎で授業などをおこなう考えのようだ。
今後の仮校舎からの移転について、Braga氏は、工事の進捗によって、2年はかかるだろうとの見解を示した。また、同大学を希望する生徒や保護者については申し込みができるとも言及したが、どこでできるかについては明言しなかった。
2020年1月に19回ダバオ市議会でダバオ市立大学創設が可決され、同年7月には開校予定だったが、新型コロナウイルスの影響でこれまで開校が先送りされていた。同大学では、特別支援教育、職業訓練校教員養成、体育、科学アントレプレナーシップ(科学分野における起業に関する専攻)、芸術の5つの専攻が用意されている。
仮校舎でのスタートになるものの、ようやくダバオ市立大学も開校されるようだ。