世界の新型コロナウイルス対策で今話題となっているのが「飲み薬」だ。発症後5日以内を目途に飲むことで、死亡率が約半減されることが臨床試験からも明らかになっている。その流れはフィリピンにも来ており、サラ市長は災害ラジオで現状を語った。
11月15日月曜日、ダバオ市災害ラジオに出演したサラ・ドゥテルテ=カルピオダバオ市長は、市場に出まわったらすぐに新型コロナウイルスの飲み薬をダバオ市が確保できるように動いているところだと明らかにした。そして、「薬に関する新しい情報として、新型コロナウイルスの薬を作っている二社にすでに連絡を取っています」と語り、ダバオ市も飲み薬確保のため動き出したと述べた。
会社名については明らかにしなかったものの、報道によると、ファイザー社とメルク社が飲み薬を開発していると最近発表しており、現在臨床試験中であることが分かっている。また、その交渉の様子について聞かれたサラ市長は、地方自治体に発表する許可はまだ出ていないので、その詳細は話せないと述べた。
しかしながら、フィリピンにワクチンを供給する担当者とも話をしており、「その反応はかなり期待できるものだった」と、その手ごたえについても語っている。
サラ市長は飲み薬の供給がいつになるか、具体的な日付については言及しなかった。しかし、その予想については言及し、「ワクチンを購入した時には、世界中で必要としていたので遅れが生じることは重々承知していました。しかし、ワクチンのときよりは早くに飲み薬は来ると考えています」と語った。
この間にも、ダバオ市のワクチン接種は広がりを続けている。この日のサラ市長の発表によると、1回目の接種を終えたのは951,686名(市民全体の73.2%)、2回目の接種を終えたのは875,080名(市民全体の67.3%)となっており、順調に接種は進んでいる。サラ市長は、2021年末には集団免疫獲得のための120万人への接種を完了させたい考えだ。