サラ市長とドゥテルテ大統領がともに副大統領選出馬を発表してから、両者はそれぞれの想いを口にした。二人はどのような思いで出馬を決めたのだろうか?
ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、11月14日日曜日、支援者の声を受けて副大統領選に出馬することを決めた。サラ市長は大統領選に出馬しないとずっと主張してきたが、それでも国内からは大統領選に出馬してほしいという声が絶えることはなかった。Facebookへの投稿の中で、サラ市長は、「10月8日に泣いた支援者が数千といました。そして、11月15日にまた泣かせるということは考えられなかった」と述べた。この日は大統領選の出馬申し込みの最終日だった。
そして、締め切りが過ぎても、副大統領選に出馬するための道に立ったばかりだと述べると、皆さんの声に応えて国のために働けるのか、もっと影響を与えられる人になれるのか、そして、何年と皆さんのために尽くせる人になれるか決める道に立ったのだと述べた。そして、新たに移籍した政党「PDPラバン」に触れ、党内で問題を解決すると語った後、「フィリピンの回復と、人々の幸福のために特に力を注ぐ必要がある」と述べた。
ドゥテルテ大統領が自身の想いを口にしたのは、11月14日日曜日のYoutube番組でのインタビューでのことだった。ドゥテルテ大統領は、「本当に私は知らなかった。サラが大統領と副大統領用の選挙委員会の書類を求めて提出するというときにようやく知ったのですから」と語り、まったくサラ市長が出馬することは知らなかったと述べた。そして、「まだ話してもいないので、何を考えているか分からない」とも述べた。
ドゥテルテ大統領は、サラ市長の出馬を受けて他にも気持ちを語っている。まず、今回出馬に至ったのは党首のマルコス氏からの何かしらの働きかけがあったに違いないと述べ、そして、調査でも一位なのになぜ副大統領選に出馬するのだろうかと疑問も呈した。しかしながら、ドゥテルテ大統領はサラ市長の決断を悪いとは思っておらず、責めることもしないと自身の姿勢についても明らかにした。
また、自身の副大統領選出馬については、15日になれば発表をするでしょう、おそらく、と言明を避けた。ドゥテルテ大統領は、先日も副大統領選に立候補すると発表したものの、国民から多くの批判があったとして立候補を取り下げ、政界引退を表明していた。そこから再び副大統領選に出馬する可能性は、政党のPR担当者から発言があったように確実と言っていいだろう。
さらに、先日副大統領選への立候補を取り下げ、代わりに大統領選への立候補を表明したクリストファー・ゴー議員についても語った。そして、選挙活動ではゴー氏を応援すると述べ、マルコス氏をなぜ支援しないか語ります。パッキャオ氏やほかの候補者についても同じです」と述べた。そして、ゴー議員は「誠実だ」と述べると、「長年一緒に働いてきて、彼が本当に誠実であることは知っています。彼に欠点は何も見つからないでしょう」と語り、クリストファー・ゴー議員とドゥテルテ大統領の絆の強さを伺わせた。
しかしながら、11月15日月曜日、ドゥテルテ大統領は次回選挙は上院議員を目指して次回選挙を迎えることを明らかにした。本件について、クリストファー・ゴー議員は、ドゥテルテ大統領は愛する娘と選挙で争うつもりはなかったのだと語っている。
2022年5月の選挙の顔触れは今日11月15日確定することになる。今後どのような選挙活動が展開されるか注目だ。