ダバオ市の隣にあるサマル島アイランドガーデン市(Igacos)は、新型コロナウイルスの状況が改善されたら、ワクチン接種を終えた旅行者を受け入れる予定であると明らかにした。また、サマル島のリゾート従業員もワクチン接種を終えており、再開の準備は整いつつあるといえよう。
アイランドガーデン市(Igacos)のDavid Uy市長は、現在は制限の加わったGCQであるから難しいが、状況が改善されてくればワクチン接種を終えた観光客を受け入れたいとコメントした。また、現在は全体の8割のリゾートが営業しており、5割の稼働率で営業しているとも明らかにした。さらに、ほとんどのリゾートに勤める従業員はワクチン接種を終えているため、集団免疫が出来上がっているとも語った。
2021年6月初旬、サマル島内で感染が広まったことを理由に、同市役所は、海岸や島を含めた全リゾートの営業を一時休止した。徐々に再開してきてはいるが、サマル島の観光産業は隔離レベルの変更の影響からまだ回復できていない。現在、サマル島はダバオ地方の観光客しか受け入れていない。
しかしながら、Uy市長は、ワクチン接種が継続しているので状況が改善していくだろうと希望をもっている。そして、「ウイルスは変異を続けているが、二年以内にはいなくなるだろう」と述べた。
それでは、現在はリゾートではどのような対策を取っているのだろうか?Uy市長は、観光客にワクチン接種を終えたことを示すワクチンカードの提示を呼びかけているリゾートもあると語った。さらに、サマル島のQRコードの取得、および宿泊するリゾートの事前予約が必要であるという。入場の際は症状のスクリーニングや抗原検査もおこなわれ、陽性が出ると確認検査のために一時隔離される。ここでPCRテストを受けて陽性となった場合、そのまま14日間の隔離措置に入ることとなる。
また、アイランドガーデン市(Igacos)でもワクチン接種は進んでおり、すでに全市民の2割が接種を終えている。
新型コロナウイルスの影響は、サマル島の主産業である観光業にも大きな影響を与えている。ワクチン接種が進み、以前のようにサマル島のきれいな海を自由に満喫できる日々が戻ってくればと思う。