2021年3月1日(月)からサマル島の観光業が再開されるにあたり、サマル島アイランドガーデン市(IGACOS)観光課のカリアガ氏は地元のラジオ番組に出演し、同島の観光業は新型コロナウィルス省庁間タスクフォース (IATF-EID)の承認を受け再開することになるが、アイランドホッピング等のアクティビティは許可されていないと述べた。
同氏は観光業が再開許可されるにもかかわらず、アイランドホッピング等のアクティビティがなぜ許可されないのかということを明らかにしなかったが、サマル島では昨年12月18日以降、新型コロナウィルス感染者の増加に伴い、観光業の営業を再禁止しており、アイランドホッピングも移動制限規制のため禁止されている。
つまり、観光業再開と言っても、ホテルやリゾート地への宿泊のみが許可されるということであり、観光地を巡ったり、アクティビティを楽しんだり、宿泊施設の外に出て活動することは引き続き認めらそうになく、同市では、観光業再開に向けたガイドラインを近く公表するということだ。
また、原則として宿泊施設に滞在する場合でも事前の予約がなければ、施設内に立ち入ることは認められず、リゾートや宿泊施設において収容人数の50%までという人数制限が設定され、施設内はソーシャルディスタンスの確保が必須など、厳しい要件が課される。
今回、サマル島の観光業再開は、地方自治体及び観光省によって許可された施設のみが再開可能となっている。また、ダバオ地域以外からの観光客の受入れも実施するということであるが、ダバオ地域外からの入域者は決められた規則に則り抗原検査を受けなければならない。
新型コロナウィルス省庁間タスクフォースのみならず、地方自治体、関係官庁等が新型コロナウィルス対策として様々なルールや規制を独自に設ける中での営業再開は非常に限定的かつ、その効果に疑問が残る。しかしながら、全ての営業が禁止され、全く営業ができない状態からは一歩前進と考え、今後のさらなる規制緩和に注視したい。