【News】ダバオ市の追跡調査、機械の故障により濃厚接触者に限定しておこなうことに

PCRテスト

感染が疑われる人たちを確実に隔離できるようダバオ市が継続して取り組んでいる追跡調査は、現在濃厚接触者に限定しておこなわれている状態だ。道具不足や機械の故障が原因となっているという。今後も二次および三次感染者は対象とならないのだろうか?

Covid-19タスクフォース・ダバオのMichelle Schlosser報道官は、追跡調査を続けることは陽性患者と接触したことを確実に通知するためにおこなうものだと述べた。しかしながら、現在ダバオ市役所はこの追跡調査を濃厚接触者にだけおこなっている状態だ。PCRテストのキット不足と、南フィリピン医療センター(SPMC)にある機械の故障が原因だという。

ダバオ市の災害ラジオに出演したSchlosser報道官は、濃厚接触者やインフルエンザに似た症状の患者だけを追跡調査の対象としているのは、二次および三次感染者が検査を受けなくていいというわけではなく、故障から復旧されるまでの一時的な対応だと述べた。そして、「検査自体が影響を受けているので、追跡調査を一時中止するつもりです。追跡センターから通知があっても驚かないでください。二次感染者の皆さんに通知をしっかりとしたいだけです。二次および三次感染者は隔離の必要がありませんが、症状がひどくなればPCRテストが必須となります」と語った。

つまり、インフルエンザに似た症状が出た場合は、すぐにPCRテストを受けなければならないと見なされる。ここで言うインフルエンザに似た症状とは、世界保健機関(WHO)の定義によると、38度以上の高熱や咳が10日以内に出始めた症状のことを言う。

また、Schlosser報道官は市内のPCRテストをおこなう機器について言及すると、 Los Amigos Molecular Laboratoryという検査施設は現在稼働しているが、SPMCと同じ規模ではないと述べた。検査キットはすでに届いてはいるものの、この規模の違いによって検査が従来と同じ能力でおこなうことができないという。また、検査を受けたい場合、私費で民営のPCRテストを受けることも可能だという。

これまで徹底してきたPCRテストは、機械の故障により二次および三次感染者への対応ができない状況だ。いち早い機械の復旧が望まれている。

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