【News】ダバオオリエンタル州、コミュニティ隔離レベルを引き上げる

ハミギタン

ダバオ地方全体で新型コロナウイルスの感染状況が悪化してきている。ダバオオリエンタル州でも感染者の増加や、医療機関および隔離施設の状態を踏まえ、最もレベルの高い隔離レベルであるECQになることを決定した。期間は9月8~21日となる。

9月3日金曜日、ダバオオリエンタル州は、同州の地方自治体の首長全員が同意し、隔離レベルを引き上げることを決定したと明らかにした。隔離レベルが上がったことを受け、午後8時から午前5時までの夜間外出禁止令、24時間の酒類販売禁止令などが課されることになる。さらに、必要のない外出を減らすために越境ポイントでの厳重な検査もおこなう。これは、法律を違反し切符を切られる人が増えることを見込んでおこなわれる。その大まかな内容は、ダバオ市がおこなっているものとほぼ同じといえる。

直近の報告によると、ダバオオリエンタル州のこれまでの感染者数は5,583名で、このうち1,227名が依然として陽性となっている。死者数はすでに159名にまで達しており、同州のタスクフォースは規制を強化し、さらなる感染拡大を阻止しようとしているところだ。

同州で感染拡大のペースが急に早くなったのは、ここ数週間のうちだったという。また、最近相次いで見つかっているデルタ株が、この感染拡大に拍車をかけているのではないかとの見方も出ている。さらに、今回の隔離レベルを上げる決定がなされる1日前には、同州で238名の新規感染者が見つかっている。この数はコロナ禍に入ってから過去最大の感染者数であった。

このような状況を受けて、同州知事のNelson Dayanghirang氏は、「実際に、ダバオオリエンタル州の病院はすでに満床になっています。隔離施設もほぼ満室の状態です」と、その危機的状況を語った。

デルタ株がダバオ地方で確認されてから、ダバオ市の外でも新型コロナウイルスのさらなる感染拡大が確認されている。

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