ダバオ市でも、速度超過違反で切符を切られるということが起こりうる。しかし、もし制限速度が時速60キロメートルのところを時速30キロメートルで走っていて切符を切られたらどうだろうか?きっと動揺するだろう。実際にダバオ市ではこのような事案が発生し、交通違反を管轄する機関が謝罪するという出来事があった。
6月7日、災害ラジオに出演したColonel Nolan Raquid氏は、「昨日(6月6日)に不便をかけてしまった運転手の皆さんにお詫びいたします」とコメントした。そして、Orange Grove—Matina Pangi間の道路で切られたチケットを無効にしたと述べた。なぜこのようなことになったかというと、取締の対象にした速度が、実際に設定されていた制限速度と異なっていたからだ。どうしてこのような認識の違いが生まれたのだろうか?
まず、この道路に設置された標識には、制限速度は「時速30キロメートル」と書かれていた。この看板はフィリピン公共事業道路省(DPWH)によって設置されたものだ。しかし、前ダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテ氏がサインした2013年の市長令39によると、この地域の速度制限は時速60キロメートルのままだったのだ。そのため、Raquid氏は、これらの標識がわざと立てられたのではと見解を述べた。
一方、都市交通管理局(CTTMO)のDionisio Abude所長は、市長令に基づいてその地域の速度制限を修正するよう依頼すると語っている。さらに、サラ・ドゥテルテ=カルピオ市長は、市長令に合わせて変えていくよう提案しているところだとコメントした。このように、標識に示された速度制限と実際に設定された速度制限が異なっており、市長令が定める時速60キロメートルに合わせるよう動いていくようだ。
市長令では、具体的にどの道路が、どれくらいの速度制限になっているかが示されている。J.P. Laurel, Buhangin Crossing – Milan間、Carlos P. Garcia Highway – Bolton/Generoso Bridge間は時速30キロメートル、Ulas – Bolton/Generoso Bridge間、Ma-a Road Diversion – McArthur Highway間、およびPanacan Crossing – J.P. Laurel Avenue間は時速40キロメートル、そして、Sirawan、Lasang、Calinan、C.P. Garciaの高速道路は時速60キロメートルといった具合だ。
標識があれば、ほとんどの人がそこの数字に従うだろう。今回のようなことが再発しないように、早急な対応が求められている。