4月12日、ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は災害ラジオに出演し、コックファイトをオンラインでおこなうことに関して肯定的な立場であることを明らかにした。これまで、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染の危惧があるとして、1年以上にわたり禁止の立場を取っていたが、状況が変わってきたようだ。
サラ市長は、Covid-19の影響を踏まえ、地方税や地元企業の税金を下げることを決断した。そして、ラジオの中で「ビジネスが苦境に立たされている中では地方税などの定期的な税収にはもう頼れません、収入を得るための別の手段が必要です」と語った。
そして、「ダバオ市として、収入源にオンラインでのコックファイトを視野に入れているところです。しかし、参加者がそれぞれ持っている携帯やノートパソコンから安全に賭け事に参加できるよう、調整しなければならない状態です。しかしながら、会場にはごく少数の人員を配置すればよく、観客もオンラインから参加するため、Covid-19対策は可能です。あとは条例さえ準備できれば、多くのことが解決されるでしょう」と語った。
コックファイトが禁止されたのは、2020年4月のことだった。アラウ・アン・ダバオの記念行事である「six-cock derby」に参加した複数人がCovid-19に感染したのだった。その禁止から約1年、ダバオ市は資金獲得のため、オンラインでコックファイトを再開させようとしている。コロナ禍をきっかけに、コックファイトの新しい形が生まれようとしているようだ。