【コラム】ミンダナオ国際大学学生支援活動「ダバオへようこそ」について

ダバオ国際空港到着ターミナル

谷口 知司(たにぐち ともじ)
1955年生まれ。元京都橘大学現代ビジネス学部ならびに同大学院文化政策学研究科教授。
東北大学大学院教育情報学教育部博士前期課程修了 博士(文化政策学)専門 観光学、文化情報学。
初めてダバオを訪問した時からそのポテンシャルを感じ、ダバオ観光の発展を願っているダバオファン。ダバオッチ創設者ハセガワ氏は彼がまだNGOに勤めていた頃からの友人である。
主要著作に、『ひろがる観光のフィールド』(共編著、晃洋書房、2020年)、『これからの観光を考える』(共編著、晃洋書房、2017年)、『デジタルアーカイブの資料基盤と開発技法』(共編著、晃洋書房、2016年)など。


 

Facebookには、ほぼ毎日のように目を通している。2月11日にダバオッチ編集部の方がある投稿で、ダバオってGoogle検索かけると、#ダバオッチが1ページ目のwikipediaの次に来るようになった。#検索順位 2位達成!!」と投稿していた。私もうれしくなって思わず「超いいね」とリアクションしてしまった。

このFacebookの投稿を見て、思いだしたことがある。当時私が代表を務めていた日本のNPOがミンダナオ国際大学の学生4人とともに行った「ダバオへようこそ(http://welcometodavao.weebly.com/)」の活動である。ダバオの学生たちへの支援に前のめりになっていた私たち夫婦は、NGOがミンダナオ国際大学の学生向けに行っていた教育里親制度を利用し在学中の学費等を支援するなどの活動をしていたが、さらに何かできることはないだろうかと考えるようになっていた。

ブログ「ダバオへようこそ 」

そんな中、ミンダナオ国際大学の三宅さんだったかNGOの長谷川さんだったか、それともご両人ともにだったか、記憶はあいまいであるが、その事について相談を持ちかけた。その時、提案いただいたのが、まったくの奨学金のようなものではなく、できれば学生たちの何らかの活動への対価として報酬を与えるような形にできなかとのことだった。