【コラム】ミンダナオ国際大学学生支援活動「ダバオへようこそ」について

そうした話し合いの末にたどり着いたのが、まだ日本の人たちに十分に知られていないダバオの名所や、さらに日常の生活の様子などを、日本語で発信するWebの運営であった。そしてこの活動には、当時NGOでインターンとして働いていたMさんが彼らの世話をしてくれることになった。すぐにこの活動に興味を持ってくれる学生の募集をしたところ、1名の男子学生と3名の女子学生が参加してくれることになった。

プロジェクトに参加した学生ら

Webはホームと自己紹介、そしてブログからなる極めて簡素なものであった。ブログは4人の学生が記者としてダバオの諸相を紹介するものである。今も「にほんブログ村」の中に残っている彼らの1つ目のブログ記事は2012年11月23日のものである。ちなみに、その記事には「甘くてもちもちのスウィーツ“スマン”」という表題がつけられ、3枚の写真とともに、スマン(ダバオでは“マラギット”とも呼ぶらしい)の説明が付けられている。

その後も多い時は週に2~3本の記事が掲載され、最後の2013年3月30日の「ビサヤ語レクチャー10」まで実に64本掲載されている。内容的には食べ物に関するもの、公園、災害救助の様子、クリスマスなどのダバオの町の様子、ビサヤ語レクチャーなど様々な分野に及んでいて、今読んでみても学生たちの生き生きとした活動の様子が見て取れる。