2月9日(火)、およそ一年にもなる新型コロナウィルスの感染拡大で隔離措置及び移動制限が厳しく実施されているダバオ市であるが、2月に入り新規感染者数が減少傾向にある。ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、このまま減少傾向が続けば感染の拡大を防止するために課してきた人々の移動を制限するための条例を再検討することができると述べた。
同市長は、ダバオ市が感染拡大防止のため実施している夜9時から翌朝4時までの夜間外出禁止令、24時間のアルコール類販売禁止令は、先月29日に発行した市長令5号により、3月31日までの延長が決定されたが、市内での感染の減少が続き、また感染リスクが減少すれば、専門家の見解も考慮しながら解除の再検討も可能であると前倒しでの規制緩和に言及した。
ダバオ市は、新型コロナウィルス省庁間タスクフォース(IATF)の勧告で2020年11月20日より一般コミュニティ隔離(GCQ)下にある。隔離措置の期限は先月末までとされていたが、市内の感染状況や受け入れ病院のベッド数がひっ迫していること等から隔離レベルはGCQのまま2月末まで延長された。
サラ・ドゥテルテ市長は、ダバオ市の隔離措置レベルを来月から一段階引き下げて緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)したいという意向を示しており、今月末に予定されている省庁間タスクフォース(IATF)の勧告を待ちたいと述べている。
フィリピン保健省ダバオ支部によると、2月8日時点でダバオ地方での新型コロナウィルス感染者の総数は18,297件、現在も感染及び治療している人は2,579名、14,974名が既に回復しており、744名が亡くなっていると報告している。また、8日に新規感染が確認された感染者数は75件と減少傾向が続いている。