ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、ワクチンの接種を希望する人数を把握するため、オンラインでの登録ができるように準備することを明らかにした。ワクチンの要請の仕方や、ワクチンの接種を全員が希望していない現状を踏まえた判断とのことだ。
サラ市長は先日、ワクチン調達のための予算には限りがあると語った。また、ワクチンの数は、政府が割り当てる数によるため、予算を割り当てることができないとも語った。そのため、どれだけの市民がワクチンの接種を希望しているか確認しないといけないという。
また、サラ市長は、以前に市民180万人のうち少なくとも120万人がワクチンの摂取を希望していると見込んでいるが、これはあくまで予測であり、正確な数の把握が必要だと語った。そうしなければ、政府にどれだけのワクチンを要請するか伝えることができないからだ。
さらに、2020年12月7~12日におこなわれた、ミンダナオ大学で世論調査をおこなう「University of Mindanao-Institute of Popular Opinion」の調査によると、ダバオ市民の10人中7人が、ワクチンの接種に前向きではないことが明らかになっている。副作用や合併症などへの懸念が理由だ。さらに、10人中3人はワクチンを摂取するか決めていないことも分かっている。これについては、ダバオ市から、今後ワクチンがどのように接種され、どのように機能するか案内することになっている。
市民のワクチン摂取に向けて、ダバオ市の動きが加速している。