【News】ダバオ市の新型コロナウイルスはさらに改善傾向、病床率にはまだ課題も

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ダバオ市で新型コロナウイルス(Covid-19)対応の中心を担うアシュレイ・ローブス医師は、さらにCovid-19の感染状況が改善してきたと語った。毎日発表されている都市別の新規感染者数のランキングでも、ダバオ市は1位から外れている。ただし、予断を許さない状況が続いていることに違いはない。

ローブス医師は、12月22日時点のCovid-19のデータによると、合計8,253人の感染者数のうち、6,476人が既に回復したと語った。回復率は現在、78%にもなる。また、12月に入ってからCovid-19の感染状況は改善してきており、その理由はCovid-19の新規感染者数を抑えることができていることだと語った。保健省の発表でも、12月からの陽性者数は11月中に約2,500人のピークを迎えてから減少していることが分かっている。

また、フィリピン国内では、毎日Covid-19の新規感染者数が多い都市をランキング形式で発表している。ここ最近、ダバオ市は1位になることが多かったが、ここ最近は2位になっている。12月13~19日の新規感染者数の平均値は73人で、12月6~12日の平均値87人より少なっていることが分かる。市内の陽性率は4.4%で、病床率は64%となっている。

ただし、ローブス医師は、フィリピン国内の回復率と比較すればまだ少ないと警鐘を鳴らしている。フィリピン国内の感染率は90%ほどであるため、まだ12%程度の開きが残っている。さらに、南フィリピン医療センター(SPMC)のCovid-19病床数400は、依然として空きがない状況だ。これに対し市内19棟の私立病院が、病床の20%をCovid-19感染者のために提供しているが、すべての病院で求められている病床数を確保できないのが現状だ。また、市内の一時的な治療および監視のための施設(TTMF)については、さらなる病床確保を続けており、こちらにはまだ余裕がある。

クリスマスや新年にかけて、本来ならば人出が多くなる時期を迎えているが、ここでさらに感染防止対策を取ることが求められる。手洗い、マスク・フェイスシールドの着用、2メートルのソーシャルディスタンスの確保など、基本的な感染防止対策を忘れず、一人ひとりができることをしていきたい。