【コラム】田舎生活には必須!フィリピンの竹文化

竹の家を手に入れたら、もちろん家具も竹で揃えたくなりますよね。フィリピンの田舎ではたいてい町に一人は「竹家具職人」がいて、そこでオーダーすると竹のベッド、竹のテーブル、竹のソファーセット、竹の棚などを作ってくれます。ダバオ近郊だとパナボにたくさん竹家具職人はいるので、興味がある人は足を運んでみるといいでしょう。サイズにもよりますが竹のベッドはだいたい1000ペソくらいで作ってもらえますよ。

さらには、生活に使ういろいろな道具にも竹が使われています。カニを捕まえるための罠、マンゴーの実を取るための竿、ヤシの花の蜜を取ってヤシ酒を作るための筒、など、へえ、そんなものも竹で作れるのか、と驚くことしきりです。中が空洞、というのもいろんな意味で使い勝手がいいんですよね。

カニ用の罠。中にカニが入って閉じ込められる仕掛け。

そしてそして、もちろん楽器にも使われています。フィリピンの伝統楽器「サロライ」は竹の竪琴で、なんと弦も竹という珍しい楽器です。音量はそれほど大きくありませんが、アフリカのカリンバのような素朴で美しい音色で、少数民族の人たちは、この楽器を「精霊とお話するための楽器」と呼んでいます。

ちなみにサロライは自分で音を調律することが可能なので、ドレミファソ、みたいにチューニングすれば普通の音楽にも使えます。ダバオ近郊だとクロコダイルパークの周りの土産物屋で売っているのを見たことがあります。興味のある人はさがしてみてください。