【News】ミンダナオ地方で通信障害が発生、市民生活に多くの影響

9月21日、ダバオ市民は「通信障害」の被害を受けることになった。電話、メッセージ、インターネットサービスなどすべての通信サービスが停止し、ビサヤ地方の一部、およびミンダナオ地方では、様々な場所で市民生活に大きな障害が出た。

同日、通信サービス大手のPLDTおよびSmart Communicationsは、多くの顧客からの報告を受け、早急にサービスの復旧作業に取り組み、大規模な通信障害は、午後4:15に回復した。両社によると、今回の通信障害の原因は「ケーブルの断線」であったという。

今回の通信障害で、様々な分野で働くダバオ市民が多大な影響を受けた。その一人であるルズ・ナカル=アテス先生は、インターネット接続がなかったために、予定されていたオンライン授業を延期したという。さらに、同氏によると、普段の障害が起こっていない状態であってもインターネットの速度が遅く、オンラインでの授業に支障をきたしているという。同氏は、「私たちのような私立学校で始まっているオンライン授業を支援するため、政府には不安定なインターネット環境をなんとかしてほしい」と語っている。

このように、インターネット環境の不安定さについては、多くの市民が不満を感じている状況だ。これに対し、議会にも動きがあるようだ。ダバオ市交通委員会(the City Council committee on transportation)の委員会であるコンラード・バルラン氏によると、9月8日に様々な通信会社のトップをダバオ市議会に集め、市内の通信環境がよくするための話し合いの場が持たれたようだが、その話し合いで事は止まっているようだ。

コロナ禍において、インターネットは仕事をする上でも、友人や家族とコミュニケーションをとる上も、より大切な生活ツールになっている。その改善が急務であることが、今回の一件から伺うことができた。