2026年5月20日、ダバオ市政府はリサール公園で行われた贈呈式において、中華人民共和国から寄贈された車いす580台を正式に受け取った。今回の支援は、人道的協力と両地域の継続的な友好関係を象徴するものと位置付けられている。
式典では、障がい者の福祉向上に向け、アクセシビリティの改善や自立支援、社会的包摂の推進に取り組む双方の共通した姿勢が示された。
寄贈された車いすは、市内の対象者に配布される予定で、ダバオ市社会福祉開発局(以下CSWDO)がダバオ市障がい者支援課(以下PDAO)と連携して配布を進める。
中国側を代表してあいさつした駐ダバオ総領事である趙秀珍(ジャオ・シウジェン)氏は、今回の寄贈について、「これらの車いすは尊重、友情、思いやりの象徴です。中国では、真の社会の進歩とは人を第一に考え、誰一人取り残さないことで実現されると信じています」と語った。
また、移動手段は単なる身体的な移動にとどまらず、「自由」「社会参加」「希望」を意味するものだと強調。中国とフィリピンの両国民には、思いやりや協力を重んじる共通の価値観があるとし、今回の支援を通じて高齢者や障がい者が地域社会でより積極的に活動できるようになることへの期待を示した。
さらに、「障がいのある方々や高齢者が外に出て太陽の光を浴び、近隣住民と交流しながら、より豊かな生活を送れることを願っています」と述べた。
一方、ダバオ市を代表してあいさつしたセバスチャン・ドゥテルテ市長は、中国政府への謝意を表明するとともに、ダバオ市と中国との長年にわたる友好関係に言及した。
ドゥテルテ市長は、「中国との関係は単なる協力関係ではなく、長年にわたる協働や文化交流、共通の目標を通じて育まれてきた友情です」と述べた。
また、ブカナ橋の建設をはじめとする中国の支援によるインフラ事業や各種プログラムが、多くのダバオ市民に恩恵をもたらしてきたと説明し、「今回の車いす580台の寄贈は、その協力関係に新たな節目を加えるものです」と語った。
さらに、ダバオ市政府として今後も障がい者支援を継続し、経済支援制度や生計向上支援プログラムを通じて生活の質の向上を図る方針を示した。
加えて、障がい者向け補助金については、安定的な財源確保を目的とした市条例に基づき、2026年7月17日から支給を開始する予定であることも明らかにした。
ドゥテルテ市長は、「行政は常に皆さんとともにあり、皆さんの声に耳を傾け、必要な支援を届けるため努力していきます」と述べた。
贈呈式には主にポブラシオン地区から選ばれた15人の対象者が出席し、その場で車いすを受け取った。残る車いすについては、CSWDOとPDAOの調整のもと、市内各地の対象者へ順次配布される予定である。
式典では、社会的弱者の生活向上に向けた取り組みを今後も協力して推進していくことが改めて確認された。






