【News】身元確認システム(フィルシス)が11月始動、登録に向け一斉調査を実施予定

SPMC

今年11月に導入が予定されるフィリピン身元確認システム(PhilSys;フィルシス)が、準備に入ったと発表された。このシステムは、新型コロナウイルスの脅威の中、貧しい家庭、収入が少ない家庭に対し救援物資を配ることに役立つことが期待されている。IDシステムによってどの家庭に支援が必要となるかが、すぐに分かるようになる。

8月26日、フィリピン統計局ダバオ地区長のペピト・アモヤン氏は、ダバオ地域でシステムを立ち上げるため、「登録チーム」の人員の雇用を始めたと述べた。同氏はまた、「この計画は11月までに開始される予定だが、中央局からの指示を待っている状況である」とも語っている。また、このシステムは最貧層にとって必須のものであり、それぞれの家主にインタビューするための人員確保も行うとのことだ。人員が確保され次第、家主に対して生体認証、虹彩検査、写真の撮影を行うことが告知される。

このシステムの完全実施は、来年5月からの予定である。また、ダバオ地方の人口は、2020年7月現在で推定5,290,869人に上る。アモヤン氏は、新型コロナウイルス対策に伴う隔離政策が実施されているバランガイもあるため、一斉調査には対面調査以外の方法も準備していると述べている。同氏は、「調査には、対面で行う方法と電話で行う方法の2つを用意している。どちらを選ぶかは、その人がよいと思うものを選べるようにしている」と語っている。また、対面での調査に関しては、職員が住居を訪問して行うことを強調している。