【News】フィリピンの国民IDシステム、普及までは長い道のりか

フィリピン統計局(THE Philippine Statistics Authority 以下PSA)ダバオ支局は、2022年半ばまでに約100万人のDabawenyos(ダバオの人、ダバオ出身の意)のフィリピンIDシステム(The Philippine Identification System 以下PhilSys)への登録を目指していると発表した。

PhilSysは、2018年8月にロドリコ・ドゥテルテ大統領が制定に関する法律に署名してから実装が開始された。PhilSysに関する法体制と調整委員会はすでに整っており、国内の一部地域でテストが実施されている。ダバオ市もテスト地域の一つだ。PhilSysの登録に関するセキュリティ対策は第三者機関がおこない、国民にシステムの利便性を提供できるとされている。

PSAダバオ担当のPeptio Amoyen氏は、今年の9月2日から、ダバオ市では一部の政府職員がテスト登録をスタートしたと述べた。一般市民へのIDの登録は公開されておらず、セキュリティ面での確認や、IDの商用利用に関しての調整を現在進めているという。同氏は、ドゥテルテ大統領の署名から1年が経った今でも、一般公開へ進んでいないことから、PSAがPhilSysの実装に時間をかけすぎていることを認めた。

Amoyen氏は、PhilSysへの登録は義務ではないが、フィリピン国内で統一された身分証明書であるため、登録を奨励していると述べた。2015年にはダバオ市の人口は163万人に達し、市民の正確な情報を管理することが急務となっている。統計という国政を左右する課題に対し、国民全員で真摯に向き合う姿勢が必要だろう。