ダバオ市犯罪規制班は、現在市内で施工されている24時間禁酒令が、9月1日より解除となる予定であるとの公式発表を出した。しかしそれは一部に限られ、24時間禁酒令の解除が、24時間飲酒可能を意味するものではないようだ。
8月24日月曜日、同班長であるアシュレイ・ロープス博士は、9月1日に解除する予定の24時間の禁酒令については現在調整中であるとコメントした。サラ・デュテルテ=カプリオ市長が「条例004-13に基づくダバオ市の禁酒令は、今も市で課されている」という発表をしたことを受けてのことだという。この条例004-13というのは、「ダバオ市内でのアルコール、ココナッツワイン、その他の自然由来のワイン、その他のアルコール飲料の商業販売の制限」のことである。
ダバオ市では、パンデミックが始まる以前から、深夜帯から午前8時までの酒類の販売が禁止されていた。そのため、現在の24時間禁酒令がなくなったあとも深夜1時から午前8時については、引き続き酒類の販売が行えなくなる見通しだ。24時間禁酒令のもとでは、いかなる業者も酒類の販売が禁じられ、お店での酒類の提供さえも禁止されていた。違反者は、1回目は3,000ペソもしくは5,000ペソの罰金、2回目以降は1年以下の懲役が課されることになっている。8月24日現在、違反者は311人、違反業者は15社に上っているという。
ロープス博士は、「24時間の禁酒令が解除になった後も、禁酒令の違反者は罪を受けることになる。新型コロナウイルスの有無に関わらず、禁酒令はダバオ市の条例の一つになったのだ」と語っている。また同氏は、飲み会の席はソーシャルディスタンスを取ることが難しくなり、ウイルスの感染が起こりやすくなることを指摘している。お酒が入ったとしても「責任ある飲み方」を実践して欲しいと、同氏は呼び掛ける。また、保険省も「禁酒令が解除になっても、新型コロナウイルスの驚異はまだ残っている。市民の皆さんには引き続き、気を引き締めて過ごして欲しい」とも語っている。感染拡大を防ぐためにも、1人1人が基本的な保健基準を意識し、実践しながら過ごしてほしいと思う。