2020年半ばにダバオ市で予定されていた、水道料金の引き上げについて、現在もダバオ市水道局(以下、DCWD)の申請が通っていないため、水道料金の値上げは見送られている。
DCWDは当初、2020年の半ばまでに、現在の水道料金を60%引き上げるという提案を行っており、フィリピン地方水道公社(以下、LWUA)に申請をし、LWUAの承認または推奨を得ることを目標としていた。DCWDの提案内容は、現在の10立方メートルにつき137ペソの最低料金に、月額83ペソを追加するというものだ。
DCWDのスポークスマンのJovanna Duhaylungsod氏は、パンデミックが発生する前の2019年中には既に申請書の提出を済ませているが、7か月が経った現在も、LWUAからのフィードバックをまだ受け取っていないと述べている。
水道料金の引き上げは、配水施設の拡張や改善を含む、10年間の事業計画のサポートを目的としている。経済の不安定な今は、ダバオ市民としては、水道料金を据え置いてもらいたいものだが、近年、大型コンドミニアムなどが建設され、開発の進む地域では莫大な水需要があり、設備の拡充の必要性も高まっている。