コロナウイルス対策として、フィリピン教育省は9月からの全国的なオンライン授業の導入を急いでいる。しかしながら、ダバオ地域の全国電気通信委員会(NTCダバオ)は、一部の農村地域では基地局(タワーセル)が設置されておらず、インターネット接続が低速であり、オンラインクラスの準備ができていないと発表した。
2020年6月24日水曜日のオンライン記者会見において、NTCダバオ地域ディレクターのネルソン・カニェテは、教育省(DepEd)と協力して、オンラインクラスに必要な適切な帯域幅について調査していると述べた。
またカニュテ氏は「コロナウイルスを予期していなかったため、準備が整っていないが、パンデミックが起こる前から接続の問題が元々あった 」と語った。
同氏はまた「農村部で問題を抱えている。私たちは再三、電気通信会社に呼びかけてきた。コミュニティーが協力すれば、遅い接続でも対応できる。オフィスアワーまたは授業時間中、一般市民はアプリの使用を最小限に抑えて、教育やオフィス仕事に道を譲るべきだ」と締めくくった。
フィリピン教育省の発表によれば、現在までの2020年-2021年度の児童及び生徒の履修登録者は約1230万人。この1230万人の児童及び生徒のうち、95%の1180万人が公立学校への履修登録者である。特に郊外や農村では学校のほとんどが公立であり、オンラインクラスの9月開始が絶望的な状況である。