フィリピン保健省ダバオ支部によると、6月21日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は389名であることが発表された。うち26名が死亡し、251名は既に回復したという。この週末、新たに19名の新型コロナウィルス新規感染者を確認した。
ダバオ市では5月16日から5月31日までの一般的なコミュニティ防疫(GCQ)期間を6月15日まで延長していたが、さらに30日まで延長することを決めている。市の経済活動は徐々に再開され、人の流れが増加する中、8日にはダバオ国際空港も再開し、また市内の飲食業の店内営業は、収容能力の30%までとう条件付きながらも再開をしている。
ただ、ダバオ地方における長引く都市封鎖の影響も徐々に明らかになってきており、フィリピン統計局は、2020年4月の時点で、同地方では190万人の労働者のうち、351,000人の労働者が失業し、失業率は前年同月の3.1%から17.9%に急上昇したと報告しており、市はコロナ対策と社会経済活動の両立という難しい舵取りを求められている。
フィリピン全体では、6月21日現在、新型コロナウィルスに感染した国内患者の総数は30,052名であることが発表された。昨日新たに感染が確認された患者は653名、一昨日は943名と、毎日ハイペースで増え続けており、収束の道筋がなかなか見えてこない状態である。