【News】利用者制限を設け、ダバオ国際空港が本日から運営再開

空港

5日(金)、運輸省傘下のフィリピン民間空港公社(Caap)は、本日から再開するダバオ国際空港と国内線の再開に関して言及し、空港内でソーシャルディスタンス等の感染予防策を徹底的に講じることを鑑みると、空港の利用者は1度につき最大350名程度に制限されると述べた。

同公社は空港再開にむけて、空港内の施設を査察、シミュレーションした結果、乗客が空港の待合室などで待機する場合の椅子の数や空港内で人との社会的距離を保つためには、最大350名のみ受入れが可能であり、それ以上の乗客の受入れは難しいという判断を示した。

現在のところ、ダバオ国際空港では1日最大1本のダバオ-マニラ間往復が各航空会社によって予定されている。フィリピン航空は本日運航予定で、明日以降、セブパシフィック航空、エアアジア航空が交互に運航を予定している。しかしながら、ダバオ-マニラ間の航空券は既に売り切れもしくは値段が通常の3~4倍で販売され、値段が高騰している状態である。

同公社は、空港の利用について安全基準を設けており、全ての乗客は健康チェックを義務付けられている。また、基準を満たさないものは搭乗が許可されない。サラ・ドゥテルテ市長は、今後は国際線の搭乗エリアも活用し、空港の乗客受け入れ人数制限を増加する方向で進めていると述べている。

また同市長は、6月22日からダバオ国際空港の国際線の再開にむけて関係機関に準備を進めるよう要望を提出している。3月19日から運用を停止しているダバオ国際空港はようやく再開への道筋をつけた。しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大に歯止めがかからない状況において、当面は限定された条件下での厳しい利用制限が設けられた空港運用となりそうである。