ダバオ市軽犯罪取締部隊(Davao City Vices Regulation Unit :以下VRU)の禁煙対策本部長Dr. Ashley Lopez氏は、先日開催されたダバオ市最大級の祭り、カダヤワン祭り期間中の禁酒・禁煙条例の違反件数の減少を発表した。
公表されたデータによると、今月8月15日と16日のカダヤワン祭り開催中の違反者数は計21人(喫煙禁止条例違反者5人、飲酒禁止条例違反者16人)のみに留まった。通常、1日平均では40人から50人ほどの違反者を取り締まっていることを考えると、違反件数の減少は顕著だったといえる。また、外国人観光客の違反者は確認できず、その大半はダバオ市の住民だったとLopez氏は述べた。
違反者が減少した理由として、ダバオ市民全体にVRUのキャンペーンを呼びかけ、さらにオンライン上でもキャンペーンを行い条例の認知に務めたことが挙げられる。VRUは特に飲食店などのオーナーに対し、条例について呼びかけを強化したという。
イベントが行われることが多いSan Pedro SquareやSta. Ana Wharf、ダウンタウンエリア等の繁華街では綿密な監視が必要とされており、カダヤワン祭り後もVRUは注意を向ける必要があるだろう。
VRUが行っている条例普及キャンペーンは、条例違反件数を減少させることができると証明している。ダバオ市は他の自治体が喫煙・飲酒などを規制する条例を制定する際に、モデルとなる自治体となるだろう。