第19回ダバオ市議会において、2017年よりミンダナオ島全域に発令されている厳戒令について、ダバオ市を対象地域から解除する決議案が可決され、8月6日にロドリゴ・ドゥテルテ大統領に申請が提出された。
ドゥテルテ大統領の実娘でダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ市長は、海外からダバオ市を訪れた代表団や企業関係者との対話を経て、ダバオ市からの戒厳令解除の支持を表明している。これに先立ちサラ市長は、ダバオ市の現況を徹底的に調査するよう治安部隊に要請しており、市内のあらゆる場所でテロを回避するための治安部隊、措置、取り組みが機能している限り、厳戒令の解除を支持をするしている。
ダバオ市では現在、年に一度の大イベント「カダヤワン・フェスティバル」の時期であり、がカダヤワン開催期間中に戒厳令が解除されているのが理想的だったが、大統領は依然として最終決定を下していない。
観光や海外投資の観点から見た場合、おそらく戒厳令の解除は大きな意味を持つだろう。しかし、治安悪化などの問題が起こらないよう、市を挙げて対策が必要になるだろう。