世界野生生物基金フィリピン(World Wildlife Fund PhilippinesWWF)の「SMARTSeas PHプロジェクト」を担当するRicky Biyo氏は、様々な海洋生物が暮らすダバオ湾の管理を支援するため、地元政府と協力していると述べた。
記者インタビューにおいてBiyo氏は、ダバオ湾は最も豊かな魚養殖ゾーンの1つであると述べ、ダバオ市、ディゴス市、タグム市、パナボ市、サマル島を含む都市および自治体を、本プロジェクトの優先対象として位置付けたと説明した。
ダバオ湾は沿岸沖合でキハダなども獲れることから「ツナ・ハイウェイ(マグロの大道)」の一部として知られているほか、魚類の繁殖地でもある。さらにダバオ湾は主要海洋生物多様性地域(marine key biodiversity area)としても識別されており、地元科学者の研究・保護の優先地域にもなっている。
ダバオ湾はミンダナオ島の重要な海洋資源であることから、その保護および保存のためにも、本地域で漁業などを従事する都市や自治体は持続可能なプロジェクトを作っていくべきではないだろうか。