12月23日の朝、ダバオ市最大規模のモールであるニュー・シティー・コマーシャル・センター(NCCC)モールで大きな火災が発生した。
開店直後のモールを襲った火災は、モールの3階部分の家具売り場付近のファンが出火元と考えられている。その後、炎は瞬く間に4階に入居するSSIコールセンターの事務所方向に向かい、同社の社員を閉じ込めた。ダバオ市警察署の報道官であるテレシタ・ガスパン氏によると、消防による決死の救出活動が行われているが、火の手が大きくなっており救助隊員がモールに立ち入るのが難しい状態となっているという。午前9時半ごろから開始された消化活動は、午後に入っても鎮火には至っていない。
モールの経営陣は現在も消防当局と協力し、火災の範囲の調査と対策に追われている。なお、同火災による死亡者は午後12時現在報告されていない。通常であれば12月23日はクリスマスの直前であり、今年は土曜日であることから最も買い物客で混雑する日だ。死亡者は確認されていないが、多くのコールセンターの社員の生存確認が取れていない状態である。