【News】ミンダナオ島、人権侵害のホットラインを設立

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戒厳令下の人権侵害を心配する声が内外からあがる中、ミンダナオ島において、弁護士らによって人権侵害を監視する新しい組織が設立されることとなった。 『Alisto!』は、18団体の弁護士とパラリーガルが人権侵害を監視する為に設立。9月25日に、市民が電話で気軽に相談することができるホットラインを立ち上げた。戒厳令の実施に関連する違反や虐待を報告するために、市民が直接連絡することができる。

参加しているアテネオ・リーガル・エイド・サービスのキボッド氏は、「戒厳令の実施下では、市民と地域社会の権利に関して、積極的に参加していく必要がある」と話した。また、「ホットラインを通して報告された虐待については、法的措置を講じる前に、まず検証が行われる。法律家チームが、報告書を評価して、立ち入りを行い、検証後、事件として提訴する、もしくは提訴しない場合においても懸念をセキュリティ部門に伝達する 」と説明した。

コンシェンシャ・ダバオの発起人であるマガラナ氏は、「ミンダナオ島の地理的な大きさを考え 島全体の市民に手を差し伸べることができる支援システムを作った」と話し、「『Alisto!』は、戒厳法がどのように実施されているかを監視する役割を果たします。刑罰を逃れる文化はまだ存在しており、犠牲者は人権侵害の張本人だと認識している高官に報告が行くことに対して納得をしていないケースもある。私たちは、国民が状況を変えることができるような民間の仕組みをつくり、問題を解決していきたい」と語っている。

Alisto!ホットライン:0945-123-8228/0949-100-8708