みなさん、こんにちは。ダバオッチ編集部です。フィリピン、ミンダナオ島には数多くの先住民族が存在します。そして、今でも伝統を守って暮らしている部族の方もいらっしゃるそうです。今回は、ミンダナオ島先住民族の伝統的な暮らしを垣間見ることができる場所、「Tribu K’ Mindanawan Cultural Village」=トライブ カ ミンダナワン ビレッジを紹介します！
【自然を生かした手作りの家】
トライブカミンダナワンビレッジは、ミンダナオの先住民族の伝統的建物や豊かなライフスタイルを見ることができる文化村です。ダバオ川沿いに位置し、先住民族がどのような生活をしていたかを展示しています。公園の周囲には、先住民族のコミュニティメンバーによって作られた建物や伝統的な家があります。
トライブカミンダナワンビレッジの中では、マンサカ、アタマノボ、アタパキバト、マングアンガン、オボマノボ、タガバワ バゴボ、チボリ、ブラアン、マンダヤなど数えきれないほどの部族の文化紹介を行っています。実際にどのような生活をしていたのか想像するのも楽しみ方のひとつです。
［トガン/マングアンガン族 =Mangguangan Tribe］
トガンと呼ばれるマングアンガン族の伝統的な家は、ほとんどがローワン（ナナカマドの一種）の樹皮で作られています。淡い黄色から赤褐色、茶色の木材です。屋根は、籐や松の木で組まれており、竹の葉や籐の葉覆われています。屋根の端に取り付けられた、バガケの竹は悪霊を払うと言い伝えられています。
トガンは、丈夫な円形の丸太柱で支えられており、地面から1メートル以上の高さのところに居住スペースを構えます。家の中にはハラランと呼ばれる小さな祭壇があり、悪霊から家庭を守ると言われています。家の前や外側にも同様の祭壇があります。
［ウヤアナン/マンサカ族 =Mansaka Tribe］
マンサカ族は、コンポステラバレー州の谷や丘のある地域の集落に住む最も有名な部族です。地域の経済や政治はマティカドンと呼ばれる部族の長老たちによって先導されています。祈祷師やシャーマンは、集落や、部族の命を守っている人々の為に、儀式を行い、祈ります。
ウヤアナンと呼ばれる伝統的な家は、木組みの上に居住スペースを作る構造です。3メートル程の高さにあり、丈夫な木の柱で支えられています。壁などは竹でできており、屋根は竹を帯状にしたもので覆われています。家の外側には、竹で作られた梯子や足場がかけられています。
［ビナンワ バルイ/アタ パキバト族=Ata Paquibato Tribe］
ビナンワ バルイは、東側に背を向けて建てられています。これは、住人達の間で、朝の太陽に直面すると不幸をもたらすと言い伝えがあるためです。部族は自然の精霊を信じており、儀式や言い伝えを無視して家を建てることはできません。家の前には少なくとも３つの祭壇を設置する必要があり、祈祷師が、精霊からの建築の許しをもらう儀式を行っていました。
［ゴノ タウグナ/チボリ族 =T’boli Tribe］
ゴノと呼ばれる伝統的な家は、主に竹、コゴン(イネ科の植物）、籐からできています。家は竹を編んだものでできており、１メートル以上の高さに部屋を作ります。柱も床も竹でできています。屋根は乾燥したコゴンの草を竹の葉で絡めています。籐のツルで各パーツを結びつけていきます。家の大きさは、経済力や社会的地位を表しています。この社会のリーダー「ダトゥ」は、一番大きいゴノを持つことができます。
トライブカミンダナワンビレッジでは、紹介した先住民族の家の展示以外にも、毎週金曜、土曜、日曜の午後5時45分～午後6時30分まで伝統的なショーを観ることができます。このショーでは、ミンダナオで有名な伝統的なダンス「マラナオダンス」を見ることができますよ。
いかがでしたでしょうか。自然のもので作られた伝統的な建物はとても魅力的ですね。トライブミンダナワンは、ダイバージョン道路のクロコダイルパークと同じ敷地内にあります。以前バタフライハウスの記事でもご紹介した通り、クロコダイルパークで3か所の共通チケットを買うことができます。ミンダナオの先住民族の生活を見ることができるトライブカミンダナワンビレッジみなさんもぜひ足を運んでみてください♪
【基本情報】
名称:トライブ カ ミンダナワン ビレッジ
英語名: Tribu K’ Mindanawan Cultural Village
アクセス: 空港から車で約30分
住所: Talomo, Davao City, Davao del Sur
電話番号: N/A
URL: https://www.facebook.com/tribukmindanawan/
E-Mail: N/A
営業時間:8：00～19：00 （年中無休）
地図:
