【News】ドゥテルテ大統領2時間に渡り施政方針演説

ダバオ国際空港

24日、大統領施政方針演説(SONA)が2時間に渡って行われ、ドゥテルテ大統領は、現在フィリピンが抱える様々な問題点と現況に関して、演説を行った。大統領は年に一度、議会に対して報告の義務があり、ドゥテルテ大統領の組閣後初、2年目の方針演説となった。

大統領は、違法薬物、犯罪、汚職の撲滅を行っていくことを約束、海外労働者のケア、家族計画を図るリプロダクティブ・ヘルス法、共産主義反政府勢力との話し合いについてなどの方針を明らかにし、環境汚染を行っている鉱山採掘の会社に対し環境保全と復旧を義務化させるなど、環境問題にも力を入れた。SONAで環境についての取り組みを30分以上話したのは、今回ドゥテルテ大統領が初めてとのこと。

マラウィ市の戦闘に関しては、依然、多くの人質がいることを認め、軍は難しい立場であることを説明。鎮圧に向け引き続き戦闘を行っていくことを話した。現在50万人近い市民が避難を行っているが、避難所は不足しており、避難民も苦しい生活を強いられている。市の再建には莫大な資金が必要となる旨を説明、理解を求めた。議会は先日、ミンダナオ全域に発令した戒厳令を12月31日まで延期することを決定している。