【News】フィリピンミンダナオ島に戒厳令

昨日5月23日午後、ミンダナオ島南ラナオ州マラウィ市で過激派組織イスラミックステート(IS)に関与するとされるミンダナオのイスラム系武装組織とフィリピン国軍との間で戦闘が起こった。

これを受けてドゥテルテ大統領が同日23時、ミンダナオ島全域に60日間の戒厳令を布告。地元のニュースではこれまでのところ兵士数名が死亡、10数名が負傷したの報道がなされている。

現在のところミンダナオ経済の中心地であるダバオ市内は落ち着いており、通常より若干交通量が少なめな印象である。また空港への入場時検査に関しては多少人員が増員されているように見受けられた。

これを受けて、来週からダバオ沖で予定されている日本の海上保安庁とフィリピン沿岸警備隊との合同訓練についても影響が懸念される。

時系列による戒厳令までの流れ

5月23日午後1時45分
フィリピンのを代表する民間テレビ放送局であるABS-CBNの会見放送で、フィリピン国軍エドゥワルド・アニョ参謀総長が、軍とフィリピン国家警察によるテロ対策の合同作戦の発足を宣言。アニョ参謀総長はこの合同作戦は、フィリピン南部で活動するテロリストグループ・アブ・サヤフの幹部であり東南アジア圏でのイスラミックステート(IS)のリーダーとされる、イスニロン・ハピロン氏の逮捕を目的としていると話した。

同日14時28分
ミンダナオ島南ラナオ州のマラウィ市で地元テロ組織「マウテグループ」と国軍との間のものと思われるの銃撃音を地元住人が確認。

同日14時34分
イスラミックステート(IS)のものとされる黒色の旗が地元病院に掲揚される。

同日18時10分
マラウィ市の銃撃戦により1名の警察官が負傷したとの警察発表がなされる。

同日19時28分 
ヘルモゲネス・エスペロン国家安全保障顧問が会見で、フィリピン国軍は事態を完全に掌握しており、また、ロシア訪問中のドゥテルテ大統領にも現状を報告していると述べた。同氏はまたこれまでに4名の兵士が負傷したと発表。

同日21時13分
フィリピン国軍が、マラウィ市のダンサラン大学及び、マラウィ刑務所で火災が発生し、火災はマウテグループのメンバーによる放火が原因であると報告。

同日21時45分
アニョ参謀総長が会見で8名の兵士が負傷したが状況は管理下にあると発表。

同日23時
ドゥテルテ大統領がロシアからの帰国を前倒しにして、フィリピンへ向けて出発。同時にミンダナオ全域に60日間の戒厳令を布告。
(今朝のダバオ国際空港の様子)