ダバオ市獣医局(以下CVO)は、2025年に実施した検査において、犬および猫あわせて66頭が狂犬病陽性と判定されたと明らかにした。
CVOの代理局長を務めるゲイ・パラー医師は、2月5日に開催されたiSpeakメディアフォーラムでこれを認め、市内における狂犬病の発生率の高さに懸念を示した。路上を徘徊する飼い主のいない動物を収容する取り組みが、狂犬病の感染拡大防止において重要な抑止策になっていると強調した。
パラー医師は、「66頭が陽性であるということは、これらの動物が人や他の動物を咬傷した場合、さらに感染が拡大する可能性があるということです。狂犬病は発症すると治療法がなく、症状が現れた時点で末期段階にあります」と述べた。
また、動物愛護団体の懸念については理解を示しつつも、野放し状態の動物を適切に管理しなければ、一般市民の安全に深刻な影響を及ぼす恐れがあると指摘した。
条例 第1457号では、狂犬病予防対策の一環として、放置された動物や野良動物の収容を義務付けている。
2025年には、バギオ地区バランガイ(行政区)マラゴスにある市の収容施設で、合計6,957頭の動物が収容された。このうち、引き取り手のなかった犬猫4,139頭は、獣医師の管理の下、麻酔薬の投与による安楽死処置が行われ、その後、火葬された。
CVOによると、1日あたりおよそ25頭の犬猫を収容しているという。
施設の収容能力は12ケージ、最大25頭分に限られているため、3日ごとに安楽死処置を行わざるを得ない状況にある。
パラー医師は「すべての収容動物を保護し続けたいのは山々だが、予算が不足しており、全頭の維持管理は現実的ではない」と説明した。
さらにダバオ市議会では、ペットのリード着用義務化およびマイクロチップによる登録制度を義務付ける条例の制定を推進している。今年度、市政府はCVOに対し、300頭分のマイクロチップ装着費用を計上した。
提案中の条例では、ペットを放し飼いにするなど無責任な飼い主に対し、1,000ペソから5,000ペソの罰金を科すことも盛り込まれている。また、フィリピン大学ミンダナオ校と連携し、ワクチン接種済みペットの登録を監視するシステムの構築も計画されている。






