
今年の全国腎臓月間のテーマ「Bato ay Alagaan, Buhay ay Ipaglaban(腎臓を大切に、命を守ろう)」に沿って、保健省ダバオ地方事務所(以下DOH-Davao)は6月20日、SMシティ・ダバオにて市民向けの啓発イベントを開催した。本イベントは、腎臓の健康維持および腎臓病予防に対する地域の意識向上を目的としている。
このイベントは、フィリピン腎臓学会および南フィリピン医療センター(SPMC)腎臓内科の協力のもとに実施され、400人を超える参加者が集まった。
DOH-Davao地域保健支援部のラケル・モンテホ医師は、「本日のイベントは、医療従事者、市民、支援者、関係機関が一堂に会し、腎臓病への理解を深め、正しい知識を広めるとともに、互いに力を合わせて腎臓病と闘っていくことを目的としています」と述べた。
参加者は、無料の健康診断、タレントショー、景品抽選会など、さまざまな催しを楽しんだ。
イベントの主要プログラムでは、医療専門家が登壇し、腎臓病の予防法、初期症状の見分け方、そして適切なケアによる病状管理について講演を行った。
透析治療を12年間続けているベム・バリニャン氏は、「これまでにも何度か参加していますが、とても有益ですし、ほかの患者さんに会えるのも楽しいです」と感謝の意を示した。
また、フィリピン健康保険公社(Philhealth)は、同社が提供する「Zベネフィット・パッケージ」などの透析患者向けの支援制度について説明を行った。
本イベントでは、腎臓病と向き合う上で重要となる「予防」、「生活習慣の改善」、そして「医療への受診環境の整備」の意義が強調された。