
2025年4月22日、ダバオ市のアポ・ビュー・ホテルで行われた記者会見において、フィリピン統計庁(以下PSA)ダバオ地方局は、ダバオ地方の2024年の経済成長率が6.3%となり、地域内総生産(以下GRDP)が1兆800億ペソに達したと発表した。
この成長率は、2023年の6.7%からわずかに減速したが、ダバオ地方は前年の全国5位から4位に順位を上げ、フィリピン国内で4番目に成長の早い地域経済となった。また、国内総生産(GDP)への貢献度は4.9%を維持しており、経済規模では依然として全国5位を保っている。
PSAダバオ地方局長のランドルフ・アンソニー・ゲイルス氏によると、この地域の好調な経済パフォーマンスは主に、産業部門とサービス部門の力強い成長によるもので、それぞれ9.1%、6.8%の伸びを記録した。一方、農業部門は、台風、エルニーニョ現象、アフリカ豚熱などの動物疫病の影響を受け、0.4%の微減となった。
個別産業の中では、建設業が15.5%の成長率でトップに立ち、次いで運輸・倉庫業が10.5%、専門・ビジネスサービスが10.3%の成長を見せた。
地域経済の拡大を牽引した主な要因には、建設業、小売業、金融サービスが挙げられる。
一人当たりのGRDPは5.3%増加し、19万8,559ペソに達した。また、一人当たりの家計最終消費支出は4.3%増加し、12万6,416ペソとなった。
ゲイルス氏は、「この成長は、私たちの国民の生活に望ましい変化をもたらす一歩であり、こうした指標に基づいた計画や政策の効果が現れている証拠です」と述べた。
国家経済開発庁ダバオ地方事務所(NEDA-Davao)のプリシラ・R・ソニド局長も、「外的要因にもかかわらず、地域経済は依然として堅調です」と評価した。
ソニド氏はまた、「6%を超える成長率は、地域経済が引き続き堅実な基盤を有し、力強く成長していることを明確に示しています」と付け加えた。
ダバオ地方は今後、戦略的な投資、包摂的な開発、そして政府と民間部門の連携強化によって、この勢いを維持していく方針である。
PSA本部の報告によると、2024年には全国18地方すべてがプラス成長を記録し、中部ビサヤ地方が7.3%でトップとなった。次いでカラガ地方(6.9%)、中部ルソン地方(6.5%)が続き、ダバオ地方の6.3%は全国平均の5.7%を上回っている。
一人当たりのGDPに関しても、ダバオ地方は全国平均の4.8%を上回る成長を示し、上位地域の一つとなった。中部ビサヤ地方が6.2%で首位、次いでカラガ地方(5.8%)、中部ルソン地方(5.6%)、ネグロス島(5.5%)、東ビサヤ地方(5.4%)が続く。
一方、バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)は2.7%と、全国で最も低い経済成長率を記録した。