
国家高齢者委員会ダバオ地方事務所(以下NCSC-Davao)は、2025年にダバオ地方内の高齢者1,511人に対し、総額1,610万ペソの現金給付を行うと発表した。
この取り組みは、「80歳・90歳祝金法(共和国法第11982号)」の施行の一環として実施されるもので、フィリピン人の高齢者が80歳、85歳、90歳、95歳に達した際には1万ペソ、100歳に達した際には10万ペソの節目祝い金が支給されることが定められている。
なお、ダバオ地方全体で給付対象となる高齢者は3,545人と見込まれているが、これまでに申請を行ったのは、そのうちのわずか43%にとどまっている。これを受けてNCSC-Davaoは、対象者に対する制度の認知向上と、必要書類の整備促進を呼びかけている。
2025年4月21日にSMシティ・ダバオで開催された「カペハン・サ・ダバオ」イベントにおいて、サマンサ・ディゾン氏は、申請手続きの重要性を強調した。
「拡充された『センテナリアン法』は申請制です。まず申請を行い、必要な書類を提出することが求められます」とディゾン氏は述べた。
また同氏は、このプログラムが何千人もの高齢者に恩恵をもたらすことを目的としている一方で、給付の遅延を防ぐためには、書類を正確かつ完全に提出することが重要であると強調した。