ダバオのサラ・ドゥテルテ市長の指示により、ダバオ市警察(以下、DCPO)は現在、1月21日にバカカバランガイホール内にて、3人の未成年者に暴力をふるった疑いがあるとして、2人の現職警察官を拘留し、捜査を進めている。
市長は、この事件についての報告を受けてすぐ、DCPOの責任者である Alexander Tagum警視正に直ちに捜査を開始するよう指示をだした。そして、「私達は、ダバオ市警察が、全ての人々、特に社会的弱者を守るという彼らの任務に精通していると信じています」と話し、徹底的な調査の下、違反行為が証明された場合は、処罰は免れないことを強調した。
DCPO広報担当のGaspan警部によると、この事件は1月21日の午前1時15分に起こった。この2人の警察官は、少年たちが未成年者の門限の時間条例に違反しているとの911コールに応じ、その場に向かった。少年たちの一人は、警察官たちは彼らを市社会福祉開発局に連れていき、その後、バカカバランガイホールに共に戻り、そこで暴力をふるわれたと話しており、これらみな17歳の3人の未成年者は、ギャングのメンバーであり、このエリアの暴動にからんでいるとのこと。
バランガイホールの防犯カメラには、3人が籐の棒を持った警察官の前に座らされている画像が残っている。少年たちは足の裏を棒で叩かれ、その後ひざまずいた状態で歩き、うずくまるよう指示されている。さらに、彼らが後ろに飛ばされるほどの力でお腹を殴られてもいた。その後も数発、殴られている。Gaspan氏は、警察官が暴力事件の罪に問われることは今回が初めてだと述べ、ここ、ダバオ市の警察官は規律を守っていることを強調した。
市長はさらに、未成年者が犯罪を犯している場合は保護観察下に置くべきであり、警察が無視をされたり、未成年者の行動により命の危険にさらされる等でない限り、暴力的対応をするべきではないということを改めて警察官たちに警告した。