ダバオ市警察(以下DCPO)は、6月15日の午前10時9分、市内エコランドのコンドミニアム「One Oasis」の外でホンダのCRVの爆発があったことを報告した。
車両の所有者である弁護士のAlberto Magulta氏によると、同氏は午前9時30分頃、コンドミニアム1階にある同氏の法律事務所前に車を停めたという。その後事務所で作業中、大きな爆音を聞いたので外に出て車両を確認したところ、すぐに破損箇所を確認した。車両の登録名義は妻のものだった。
爆発により、白のCRVの両後輪の上にあたるリア・クオーター・パネルが破損し、バンパーにヒビが入り、左後輪のゴムが千切れた。この爆発の直後にDCPOの爆発物処理班(EOD)K-9が駆けつけ、証拠保全のために規制線を張った。
記者団のインタビューに応じたDCPOのAlberto Lupaz大佐は、防犯カメラの映像から2人の容疑者がいることを明らかにした。2人は爆発の数分前に車に近づき、車体の下に何かを投げつけたという。Lupaz大佐は容疑者の年齢を20歳から25歳と説明したが、それ以外の情報は明かさなかった。しかし今後、さらに映像の分析を強化する予定と語った。「この車両はAlberto Magulta弁護士が所有しており、彼は殺害予告を受けたことを警察に認めている」という。
犯人の動機は個人的なものであったため、この爆発はテロ行為ではないとのことだ。また、幸いにも、この爆発での負傷者は確認されていない。当局は、容疑者が使用した爆弾の種類の特定を急いでいる。
今月の初めに「反乱のないダバオ市」の1周年記念式典を行った矢先、テロと疑われかねないニュースには肝を冷やした市民も多いだろう。引き続きテロのない状態が続くよう、警察の治安維持にかかる期待も増していくと予想される。