フィリピン共和国の独立記念日である6月12日、サラ・ドゥテルテ副大統領はフィリピン国民に対し、若者のポテンシャルを最大限に引き出すことを妨害する危険から脱却するために、教育部門を支援するよう呼びかけた。
同氏は12日のメッセージで、「私たちの子どもや若者が武力闘争の危険から解放され、彼らの潜在能力を最大限に発揮し、社会の前向きな変化の担い手として活躍できるように、教育部門に注力しよう」と語った。
また、サラ氏は、フィリピンが辿ってきた歴史を「殉教と苦難の年月」とし、それが愛国心という偉大な遺産を国民に残したとした。続けて、このことが「貧困、反乱、麻薬中毒、その他国家安全保障への脅威の鎖から国民を解放する包括的な開発の探究」を続けるためのインスピレーションになるとも述べた。
さらに、この日に合わせ、「私たちの大切な自由が、私たちの国のより大きな利益を支持する、より公正な社会へと私たちを導いてくれるように」と、今日の英雄に感謝する時間を取るよう市民に促した。「そして何よりも、フィリピン国旗の色彩の中にだけでなく、より良い生活を築き、国民の自由を守り、共和国を守るという共通の決意の中に、ヒロイズムの消えない証を見出し続けられるように」と同氏は加えた。
サラ氏はまとめに、「多様性こそがフィリピンの強さ」と語り、フィリピン人に対し、楽観主義、勇気、そして団結を持って、新たな進歩の時代へと歩を進めるよう呼びかけた。
フィリピンの休日は独立関連のものだけでも、独立記念日、国民の英雄の日、ボニファシオ・デー、リサール・デーの4つあるほど、国の転換点として独立が重要視されている。この日に向けて、ダバオ市内の小売店やレストランなどでは、国旗が掲げられるなどして気運が高まっていた。