2023年3月30日、当局はサンボアンガ半島の先にあるバシラン島の沖でフェリーが火災に巻き込まれ、少なくとも31人が死亡、230人が救助されたと発表した。
レディメリージョイ3は、ミンダナオ島のサンボアンガ市からスールー州のホロへ向かっていたが、3月29日の夜遅くに火災が発生したと災害担当者のNixon Alonzo氏は語る。
フィリピン沿岸警備隊と漁師を含む救助隊は、バルクバルク島沖でフェリーが炎に包まれる中、乗客195人と乗組員35人を救出した。
バシラン州のJim Salliman知事はによると、死亡者には生後6ヶ月の乳児を含む、少なくとも3人の子供がおり、負傷者は14人であったという。また、同氏によると船の実際の乗客数は記載されていた205人よりも多く、行方不明者数は明らかになっていない。
7,000以上の島から成る島国のフィリピンは、海上輸送の難易度が高く、規制の厳しいフェリーに関しては過積載や事故といった問題が頻発する。このような事件はビジネスを行う上での信頼にもつながるし、尚のこと安全第一の姿勢は欠かせない。この痛ましい事故を受け、当局が中長期的にどのような対応策を打ち出すかにも注目したい。