3月4日のAraw ng Dabaw(ダバオの日) Music and Arts festivalで行われた3Dドローンライトショーは予定時刻を大幅に過ぎてから開始され、多くの見物客が混乱に見舞われた。
このドローンライトショーは、Nightnings Event Productionsが主催する市内初のイベントとして話題になり、最も期待されていたイベントの1つだった。このイベントは、11人の地元のアーティストによるコンサート、DJによる音楽、そして多くの食べ物が提供される中で行われた。これまでに類を見ない華やかなイベントであったという。
イベント開始前、ダバオ湾岸道路のBago Aplaya入口付近では混乱が起きていた。入場するために人々が押し合っていたのである。ショーの前だというのに、特に高齢者や子供を中心に、押され続けて疲れた顔が見受けられた。これに対して主催者側の誘導などの対応は不十分で、来場者は混乱した。会場の外で待機する人もいた。
ライトショーは午後8時半の開始予定だったが、遅延のアナウンスがなされた。 主催者のKat Dalisay-Santos氏からは、携帯電話のデータ通信がドローンの信号を遮断するため、データをオフにするよう要請があった。しかし午後11時45分を回ってもショーは開始されなかった。主催者はショーのさらなる延期を告げた。人々は一縷の望みに賭けて深夜12時まで待ったが、延期の放送があると怒りをあらわにした。
来場者数は午後11時45分時点で8万人に到達したと見られている。イベントに参加する人数としてはかなり大規模であり、この人数の動きをコントロールする難しさは理解できる。しかしこのための準備はイベント前にできたはずだ。ドローンとデータ通信の関係については、今回のイベント中に明らかになった問題だった。
しかしイベント終了後も、来場者は深刻な交通渋滞に悩まされた。一部のネットユーザーは、渋滞のせいで帰宅が午前5時過ぎになったことを報告している。
Manic Nightnings Event Productionsは、ライトショーのスケジュールを変更することを明らかにした。このようなイベントには、イベント主催者と政府の双方による、このような失敗を二度と起こさないための具体的な計画と代替案が必要である。